魅惑的な商店が立ち並び、ストリートフードのおいしそうな匂いが漂い、寺院からは祈りの声が響いてくるチャイナタウン。ここは、子供たちも楽しめる魅力満載の街でもあります。

チャイナタウン・ヘリテージ・センターで1950年代のキッチンのレプリカを見る若い家族

リタード・ウィズ・ブックス
チャイナタウンのダクストン・ヒルにある書店「リタード・ウィズ・ブックス」で本を読む利用者

子供たちが読書を好きになるために、どんな刺激を与えたらいいのでしょうか? 写真やイラストがいっぱい載っている本から始めるというのもひとつの方法です。そんな本が、このチャーミングな2階建ての本屋さんにはたくさん揃っています。1階の児童書コーナーには、イーニッド・ブライトンの名作から、キャロル・アン・ダフィーの新作まで、数多くの作品が揃います。

1階を見終わったら2階に上がりましょう。ラグの上やふかふかのソファーに腰をおろして、選んだ本にざっと目を通すことができるスペースが用意されています。カラフルなモビールやソフトトイ、それにちょっと変わったアクセサリーなどが飾られた店内は、普段は落ち着きのない小さな子供たちもきっと本に夢中になってくれるはずです。

リタード・ウィズ・ブックス 20 Duxton Road, Singapore 089486. +65 6220 6824.
月曜日〜木曜日 正午〜午後8時、金曜日 正午〜午後9時、土曜日 午前11時〜午後9時、日曜日 午前11時〜午後8時


シンガポール・シティ・ギャラリー
シンガポール・シティ・ギャラリー(URA本部内)の空撮写真

都市計画は子供たちの遊びとは無縁ですが、シンガポール都市再開発局(URA:Urban Redevelopment Authority)では都市計画というテーマをより楽しく親しみやすいものにして見せてくれます。

URA本部にあるシンガポール・シティ・ギャラリーでは、インタラクティブなマップや動画、写真などの展示を通じて、シンガポールが植民地時代の入植地から世界の中心地へと進化・発展を遂げてきた歴史を、わかりやすく伝えてくれます。高層ビルをひとつひとつ再現した精密な木製の模型を並べたシンガポールの空撮地図を見れば、子供たちもシンガポール全体を一望することができるでしょう。

URAセンター 45 Maxwell Road, Singapore 069118. +65 6221 6666
現在は閉館中です。


フード・プレイグラウンド

「コピティアム」(地元のコーヒーショップ)の味は、思い出の中に留めておくだけではもったいないです。フード・プレイグラウンドの「カルチュラル・クッキング・クラス」では、コピティアムの料理の作り方を学ぶことができます。

3時間のコースを受講すれば、家族全員が(そう、子供たちでも)中華鍋の扱い方をマスターすることができます。「ラクサ」(ココナッツミルクを使ったスパイシーなスープ麺)や「サテー」(串焼き肉)、チキンライスなどのシンガポールの人気料理の作り方を学びましょう。屋台のお店にもミシュランの星がつくようなこのシンガポールの街では、地元の人々が食べているものを自分の手で作って食べることこそが、地元の文化を体験するためのベストな方法なのです。

料理教室のご予約はこちらから。

フード・プレイグラウンド 24 Sago Street, Singapore 059020. +65 9452 3669


チャイナタウン・ヘリテージ・センター
チャイナタウン・ヘリテージ・センター内の共同リビングスペース

船が港に接岸します。到着した人々は船を降り、そしてこの街の労働者や屋台の料理人、様々な貿易商たちがひしめき合う喧騒の中に溶け込み、それぞれ新しい生活をスタートさせていきます。かつてのシンガポールで見られたありふれた風景です。ここでは、そんな時代の雰囲気を実際に体験することができます。チャイナタウン・ヘリテージ・センターでは、1950年代の商店の内部を再現。簡素な家具調度や、故郷から手放さずに携えてきた愛着のある品々、そして商売で使われていた道具類が、先駆者たちの夢と希望を雄弁に物語ってくれます。

チャイナタウン・ヘリテージ・センター 48 Pagoda Street, Singapore 059207. +65 6224 3928
毎日 午前9時~午後6時30分