新旧のバランスが魅力的なチャイナタウンは、シンガポール屈指のダイニングスポットです。お洒落なカフェから伝説的なメニューの屋台まで、選択肢は無限です。でも、心配は無用です。チャイナタウンのどこで何を食べるか、このガイドがお役に立つでしょう!

シンガポールらしい創作料理
シンガポールのリアン・フー・ベンジ・クレイポット・ライス(チャイナタウン・コンプレックス・フードセンター) リアン・フー・ベンジ・クレイポット・ライス

シンガポール屈指の歴史を誇る文化的スポット、チャイナタウンは、多様な民族のるつぼ。シンガポールの活力ある食文化に親しむには絶好です。

いろいろ楽しみたいなら、チャイナタウン・コンプレックス・マーケット&フードセンターに行きましょう。シンガポール島最大のホーカーセンターに、甘いものから、風味豊かなもの、スパイシーなものまで、シンガポール定番の味を売る屋台が200軒以上軒を連ねています。おすすめは、ミシュラン「ビブグルマン」を受賞したクレイポット・ライスをたらふく味わえるリアン・フー・ベンジ・クレイポットです。


シンガポールのスプリング・コートで料理を楽しむディナー レストラン「スプリング・コート」の中国伝統料理

もう一つのおすすめは、スプリング・コート。この1929年創業の中国料理店では、80年間ずっと伝統料理を提供しています。シンガポールらしいローカルフードを堪能するなら、クレイポット・チリクラブと、揚げた「スーンホック」(マーブルゴビー魚)をぜひ注文してください。どちらも人気のある定番シーフードです。

軽食がいいなら、「点心」(蒸籠や小皿で供される一口サイズの料理)の大皿がおすすめです。


チャイナタウンのメイ・ヒョン・ユエン・デザートでスイーツを楽しむ客 メイ・ヒョン・ユエン・デザート

ヤムチャ・チャイナタウンで、エッグタルト、ガーリック味の排骨(パイコー、豚のスペアリブ)、エビ餃子などのメニューを試してみてください。ここでアドバイス。絶品の朝食も味わえるので、朝に立ち寄ってみるのも一考です。

スイーツを満喫できるのが、メイ・ヒョン・ユエン・デザートです。この店の名物は、ツバメの巣のスープやヤムイモペーストなどの中国のデザート。でも、ドリアン餅や、ライチから抹茶まで多彩なフレーバーが揃っているかき氷などのスイーツもあります。


世界中のごちそう
トンア・イーティングハウスで朝食を食べている地元の人たち トンア・イーティングハウスの伝統的シンガポール風朝食

地元の人たちのように朝食を満喫したい人に立ち寄って欲しいのが、ケオンサイク・ロード沿いにあるトンア・イーティングハウス。ここは1939年創業の伝統的なコーヒーショップです。熱々の「コピ」(地元のコーヒー)と「カヤ」(ココナッツとタマゴで作る伝統的なジャム)を塗ったクリスピーでおいしいトーストを数十年の間提供しています。

美味なスペインタパスを味わいたいなら、ジャック・チュアン・ロード沿いのエスキーナがおすすめです。初めて訪れる人や大人数のグループがいろいろ味わいたいなら、この店のテイスティングメニューを注文してみましょう。マジェランアイナメとイベリコハム、豚トロ、タコのグリルのコーンソースなどの料理を堪能できます。


ミシュラン星を戴くバーント・エンズが提供するスモーキーなバーベキュー料理 写真提供:バーント・エンズ

オーストラリアスタイルのバーベキューを楽しみたい美食好きは、バーント・エンズに直行しましょう。エスキーナの先にある慎ましいレストランですが、ミシュランの星を戴いています。味わい豊かな燻製肉料理が有名です。

チャイナタウンで日中を過ごすなら、カフェをチェックしましょう。ペストリー大好き派が、シンガポール風にアレンジしたヨーロッパのペストリーを味わえるのが、ケオン・サイク・ベーカリーです。シンガポールならではの味を楽しみたいなら、バター「叉焼」(バーベキューポーク)饅頭や「クエ・サラト」(パンダンとココナッツミルクプディングをトッピングした餅)ケーキがおすすめです。ダクストン地区にあるフロア・パティスリーも、デザート好きなら立ち寄りたいスポット。日本風の繊細なペストリー、タルト、パイを味わえます。