仏牙寺龍華院博物館の壮麗な外観ファサード

歴史的地区のチャイナタウンにある仏牙寺龍華院博物館。意匠を凝らした内装や仏教美術、仏教史にまつわる幅広い展示は、数千年を超える文化を今に伝えています。2007年に建立されたこの寺院は、仏教徒が仏陀の左の犬歯と信じる聖遺物(仏牙)にちなんでその名が付けられています。この仏牙は、インドのクシナガラで仏陀を荼毘に付した薪の中から拾われたとされているもので、境内に展示されています。

入念な設計

この中国仏教寺院の建築様式は唐時代のもので、法照大和尚が国内外からの助言を得て構想・設計を行いました。建立費用は7,500万シンガポールドル。唐王朝期の建築様式に基づいて建てられました。建物のデザインは、宇宙を表現した仏教文化のシンボルである曼陀羅から着想を得ています。

聖遺物と巨大仏舎利
仏牙寺龍華院博物館の仏像

画像 Gregory Williams (Kasei) ©

3階にある仏教文化博物館には、仏陀の聖遺物(骨や舌など)が多数展示されています。また、4階の光宝殿には、この寺院の最も重要な宝物が収められています。

仏牙が収められている巨大仏舎利塔は重さが3,500kgもあり、320kgの金が使用されています。そのうち234kgは信者からの寄付でした。この舎利殿に立ち入ることができるのは僧のみですが、見学者は一般公開エリアから仏牙舎利を拝観することが可能です。

ほかに、諸山長老徳像記念館、カルチャーパフォーマンスやトーク、映画が上映される劇場なども見どころです。チャイナタウンの喧騒の真っ只中で、しばし沈思黙考の時間を過ごしたいときは、仏塔やマニ車が設置された静謐な屋上庭園がうってつけです。

仏教を知る

釈迦は、2,500年以上昔に真実の悟りを得て、知恵と慈悲の境地に達したと信じられています。今日、仏牙寺龍華院では、「仏教発見」というワークショップを通して釈迦の教えを伝えています。仏牙寺で暮らす高僧が主体となって行うこの参加型ワークショップでは、観光客が仏教に関する識見を深めることができます。

ワークショップ参加申込先は、電話 +65 6854 7022、または電子メールbuddhistculture@btrts.org.sgです。

寺院ツアー

寺院の拝観および毎週土曜日に行われているガイドツアーは無料です。この寺のボランティアガイドによる各ツアーでは、仏牙寺龍華院博物館の各階と各殿舎を案内します。

ツアー参加オンライン申し込みは、こちら