シンガポールの南洋理工大学にあるチャイニーズ・ヘリテージ・センターの内観

画像 Chinese Heritage Centre, NTU

中国系であるとは、どういう意味なのでしょうか? どのような人が中国系と呼ばれるのでしょうか? チャイニーズ・ヘリテージ・センターの常設展で、民族的アイデンティティに関するこれらの疑問を探ってみましょう。『Called Chinese More Or Less(多かれ少なかれ中国系と呼ばれて)』 展は、中国系海外居住者の民族的アイデンティティに関する展示です。約560平方メートルもの広さを誇る、同センターのメイン展示です。

コミュニティ支援・福祉
シンガポールにあるチャイニーズ・ヘリテージ・センターの展示

画像 Chinese Heritage Centre, NTU

1995年に、当初は非営利団体として設立されたチャイニーズ・ヘリテージ・センターは、2011年に南洋理工大学の独立研究センターとして再編成されました。個人寄贈者や政府補助金で資金を募ることによって、自立性を維持しています。

中国系海外居住者の研究に重点を置く同センターは、大学とコミュニティの架け橋という独特な立場にあり、調査やコミュニティ支援プロジェクトを展開する唯一の機関でもあります。

南大という遺産

ジュロン・ウエストの南洋理工大学構内にある同センターは、その大義にふさわしい歴史的な環境に恵まれています。センターの置かれている旧南洋大学管理棟は、1953年に建設され、1999年にはナショナル・モニュメントに指定されました。

南洋大学(略称「南大」)は、その当時、中国系海外居住者が創立した、中国国外で初にして唯一の中国系大学として知られていました。

牧歌的な環境

今日では、この歴史的名所を見学し、1950年代に建てられたその建物の建築様式を観賞することができます。センターの目の前にある美しい雲南園や南大湖も、散策する価値のあるスポットです。