金融サービス

概要

比類なきシンガポールの金融サービス産業

ランクイン

トップ10

グローバル金融拠点ランキング1

>200行

シンガポールに拠点を持つグローバル銀行の数2

第2位

世界で最もビジネスしやすい国3

第3位

世界最大の外国為替センター4

>20件

自由貿易協定(FTA)の件数。さらに二重課税防止条約(DTA)も80件に上り、パートナー市場へ容易なアクセスを実現5

グローバル金融&フィンテックセンターとしてのシンガポールの地位を支えているのは、ビジネスを優遇する環境、効果的な規制環境、優れたインフラ、高度なスキルと豊富な経験を持つ金融専門家たちです。

多数の金融機関や企業がシンガポールに拠点を構えているのは、シンガポールがビジネスを行いやすい国であるためでもありますが、もう一つ、健全な経済・政治環境、有用な法・租税政策、また犯罪やマネーロンダリングに対する厳格な規制が揃っており、インテグリティに対する定評も高いという理由もあります。

こうした要素のすべてにより、取引、ビジネス上の人脈づくり、ビジネスイベントにおいて、活況な市場につながっています。

金融サービス関連のイベントをシンガポールで開催する理由

金融サービスの拠点

金融拠点として高い評判を得ているシンガポールには、銀行、資産管理会社、保険会社、コモディティ・トレーダー、財務関連の企業が集まっています。

  • Banque de France

    近年、シンガポールに地域本社を開設した多国籍企業の一つ。2020年、この資産管理機関は、アジア経済へのモニタリングを強化し、東南アジアの中央銀行や金融当局との密接な関係を築くために、アジア初のオフィスをシンガポールに開設しました。

金融拠点として、シンガポールは、グローバル市場とアジアの発展の高まりを結び付ける重要な役割を担っています。多国籍の開発金融機関と密な関係を結び、アジアの企業やインフラプロジェクトの資金調達におけるプラットフォームとしての機能を果たし、アジア太平洋地域の発展への支援を実現しています。同時に、民間投資家との強いネットワークによって、資産形成への機会を創出しています。

アジアのグローバル金融センターの先導役としての地位を固めるために、シンガポール政府は、金融サービス産業変革ロードマップ「Financial Services Industry Transformation Roadmap」を策定しました。これは、スキル向上、継続的イノベーション、テクノロジー導入に向けたステップを概説するものです。中期的に年間4.3%の業界成長の達成をサポートし、金融セクター内で毎年3,000件の雇用機会を創出するといった計画が構想されています6

金融サービスセクターの経済活動や人材がすぐ近くに展開していることから、シンガポールが大規模な国際金融展示会にも、小規模なアジアビジネス投資会議にもふさわしい、理にかなったロケーションであることは間違いありません。

スマート金融センター

現在まで、シンガポールは世界のフィンテック拠点ランキングで上位5位に入っており、1,000社を超える企業がシンガポールに拠点を構えています。2019年には、こうした企業群が$10億に相当する、記録的な投資を集めました。

スマート金融センターとして、シンガポールは、金融セクターのイノベーションを促進し、効率と成長機会の増強に向け、テクノロジーの導入奨励を主な目標の一つとして掲げています。

こうしたイノベーション文化を支えるべく、シンガポール政府は技術導入支援、イノベーション主導型成長、サイバーセキュリティ機能のために過去5年間に$2億5000万超を投資しました。このような取り組みにより、既存企業に対し、機能強化をもたらしたことはもちろん、デジタルバンク、モバイル決済プロバイダー、暗号通貨企業、インシュアテック企業などが属する新たな産業セクターの創出にもつながりました。

  • M-DAQ

    ここ数年の間にシンガポールに次々誕生している、数あるイノベーション企業の一モデル的存在。国際取引の外国為替リスクを最小限に抑えるために特許技術を用いるこのローカル・スタートアップは、$20兆を超える取引高に対し、円滑化を図っており、2021年3月時点で約$320の経済収益を生み出しています。

持続的成長を目指して、シンガポールは、たった5年前にはほとんどなかった金融セクター関連のイノベーションラボを、今では40か所以上も受け入れています。同時に、500件近いプロジェクトに着手し、その過程で付加価値の高い新しい雇用機会を多数創出しています。

スマート金融センターとして国を発展させる、この取り組みによって、シンガポールは、規制当局、イノベーター、業界関係者にとって、スマート金融の未来を誘致し、形づくる理想的なロケーションになっています。

サステナブル・ファイナンス

気候変動がもたらした金融セクターに対するリスクを認め、サステナブルなシンガポールを後押しして東南アジアと世界のサステナブル・ファイナンス・センターになるといった、同国の取り組みを促進することを目指して、2019年に「グリーン・ファイナンス・アクション・プラン」7が実施されました8

グリーンボンド市場における発展も、この計画の一部です。シンガポールは現在、この市場の中心的存在であり、2016~2019年のASEANのグリーンボンド発行総額の55パーセントを占めています9。2021年、シンガポール政府は、公共インフラの資金調達のために最大S$190億のグリーンボンドを発行することをさらに発表しました。この公共インフラには、シンガポール初の統合型水・廃棄物処理施設「トゥアス・ネクサス」も含まれます。

また、企業の情報開示におけるサステナビリティ基準の採用に対し、提唱を続けており、同国におけるサステナブル・ファイナンスの事例を増やしています。金融サービスセクターの企業に対し、意思決定プロセスにおける環境・社会・ガバナンス(ESG)ガイドラインの使用を促進していることもその一つです。

  • シンガポール証券取引所

2016年、シンガポール証券取引所(SGX)は上場企業に対し、サステナビリティレポートの作成および開示を義務付けました。信頼される市場インフラとして、かつエコシステムの中心的存在として、気候変動対策を主要優先課題とするSGXは、持続可能性を先導するトランジションファイナンスと貿易の拠点であり、高品質のエンド・ツー・エンド製品およびソリューションの提供に取り組んでいます。

この分野の思考と施策のリーダーとして、シンガポールは今後も引き続き、東南アジア内外のサステナブル・ファイナンスの未来づくりの重要な役割を果たしてまいります。

インスピレーションの源

金融関連サービスの有力なコンファレンスや展示会において、開催実績が豊富なシンガポールが、必要な専門知識と経験を提供してイベントをサポートいたします。ますます発展していく国内・地域イベントによって、今や、InsureTech Connect Asiaなどの大規模な国際イベントの誘致につながっています。

Singapore FinTech Festival X SWITCH

この種のフィンテックフェスティバルとしては、アジア初となり、シンガポールや東南アジアにおける協業の場を提供しています。このイベントから誕生してきた業界のイニシアチブが展示会の質を物語っており、初の試みでもあったシンガポールのPayNowとタイのPromptPay間の協業は、その一例です。

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Singapore Iron Ore Forum

Singapore Iron Ore Forumは、アジア最大の鉄鋼業界イベント「Singapore International Ferrous Week」のアンカーイベントです。このイベントには世界中の製鋼業者や建設、自動車、家電などのセクターのエンドユーザーが集まり、鉄鋼セクターを方向付ける上で、最も喫緊の課題やグローバルトレンドについて、議論を交わします。

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Singapore Blockchain Week

シンガポール・ブロックチェーン・アソシエーション(Blockchain Association Singapore)が主催者としてNexChange Groupと共催する「Singapore Blockchain Week」は、アジア最大の政府後援のバーチャルブロックチェーンイベントです。世界中からの規制当局、ビジネス界・技術界のリーダー、学術界、イノベーターが集まるといった、ユニークなデジタル環境となります。

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Money 20/20 Asia

この世界最大のイベントにおけるアジア版では、モバイル、小売り、マーケティングの各サービス、データ、テクノロジーが交差するコネクテッドコマースを対象とする決裁・金融サービスのイノベーションに注目が集まりました。

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