シンガポールアート界の最も新しい珠玉、ナショナル・ギャラリー・シンガポールは、ほかに例を見ないシンガポールと東南アジアの現代アートのコレクションを所蔵する、ビジュアルアート施設です。

歴史と今が出会う場所
ナショナル・ギャラリー・シンガポールにある旧最高裁判所とシティホールの建物を結ぶ橋

画像 ナショナル・ギャラリー・シンガポール ©

シビック・ディストリクト中心部に立つナショナル・ギャラリー。その場所は、シンガポールの歴史的出来事の舞台となってきたシティホールと旧最高裁判所という、シンガポールを象徴する2つの建物でした。最先端の公共美術館として生まれ変わる際にも、この2つのナショナル・モニュメントを維持するための保護ガイドラインを徹底すべく、最善の配慮がなされました。

地域独特のアート、伝統、歴史を理解する手がかりとなるコレクションを紹介するために設けられたこの施設は、シンガポールで必見の観光スポットです。64,000平方メートルに及ぶこのギャラリーは、シンガポール最大にして東南アジア最大規模のビジュアルアート展示会場です。

シンガポールと東南アジアの多彩なアート
旧最高裁判所の歴史あるロビー

画像 ナショナル・ギャラリー・シンガポール ©

ギャラリーではシンガポールのナショナルコレクション8,000点以上を展示し、19世紀から現代に至るシンガポールと東南アジアの現代アートの最も貴重なアートコレクションとなっています。この施設では、ジョーゼット・チェンやチェン・チョン・スウィー、リュウ・カンなど、シンガポールで最も有名な地元アーティストの作品を展示しています。

このコレクションでは、東南アジアや世界各地のトップアーティストが制作した重要な作品も展示されています。この地域の有名なアートとしては、ラデン・サレー(インドネシア)、ラティフ・モヒディン(マレーシア)、グエン・ジア・トリ(ベトナム)の作品が含まれます。また、草間弥生やマーク・ロスコといった国際的なアーティストの展示も行われています。

来館者は、展覧会への理解を深めるガイドツアー、アーティストによる講演、キュレーターとの対談、レクチャーシリーズといったさまざまな啓発プログラムに参加できます。

また、ナショナル・ギャラリー・シンガポールには、シンガポール初の美術教育センターであるケッペル・センター・フォー・アート・エデュケーションがあります。子供連れの家族や学生には、アート関連のさまざまな学習プログラム、アクティビティを利用できるクリエイティブな学習環境が用意されています。