その名のとおり、マリーナ・ベイ・サンズ®にあるアートサイエンス・ミュージアム™は、アートとサイエンスが見事に融合した施設です。このシンガポール随一の展示場では、アメリカ自然史博物館、スミソニアン博物館、世界に名だたる家具デザイナー「ハーマンミラー」といった組織とのコラボレーションを通して、主だった各種国際巡回展が常に開催されています。

アートとサイエンスが出会う場所

アートサイエンス・ミュージアム™では、サイエンスやテクノロジー、知識の枠を超えた有名な展示が行われています。深海生物に関する「The Deep」展では、東南アジア最大の深海生物コレクションが展示され、「ノーベル賞:世界を変えるアイデア」展では、ノーベル賞受賞の努力がどのように具現化され、私たちの世界を変え続けているかが紹介されました。

アートサイエンス・ミュージアム™の他の展覧会では、長江沿いの生活を映したエリック・ヴァリによるマルチメディアアート作品から、「DreamWorks Animation: The Exhibition」でのアニメーションアートに関する洞察に至るまで、アートや創造分野から多数の作品が 展示されました。

また、ミュージアムでは、常設展示「FUTURE WORLD: アートとサイエンスが出会う場所」が開催されています。来場者は、自然や街、公園、科学をテーマにしたインタラクティブなアートインスタレーションによる、ダイナミックな1,500平方メートルのデジタル世界に没入できます。

印象的な設計

国際的な展覧会を開催することによって博物館の新境地を切り開いているアートサイエンス・ミュージアムですが、その建築設計もまた、シンガポールを象徴する存在です。建物は、10本の指で「シンガポールの歓迎の手」を表現しています。“指”1本1本の先から自然光を取り込み、適度な明るさで作品を展示しています。3階建て総床面積約50,000平方メートルに、21ものギャラリーが広がっています。