一面に広がるアート

アート界を代表するクリエイター、コレクター、研究者が「フリーズ・アカデミー・シリーズ」のミーティングの場に集まり、東南アジアで発展しつつある博物館の現況に関する議論を行いました。撮影者:フリーズ・アカデミー

シンガポール・アート・ウィークの期間中は、シンガポール中の路上、美術館、博物館が素晴らしいアートや素敵なアイデアで満ち溢れます。毎年1月に1週間にわたって開催されるこのイベントには、文化の愛好家、創作マニア、アーティスト、熱狂的ファンがシンガポール国内外から集まります。

訪れたアート愛好家たちは、多彩な展示会、アートフェア、アフターパーティーで想像力の限界を広げることができます。毎年、大胆なコラボや展示が新たに加わっており、ラインナップは年々進化しています。

シンガポール・アート・ウィーク2019のハイライトとしては、東南アジア初のミニマリズム展である「ミニマリズム:空間・ 光・ そしてオブジェ」や、多分野にわたって活躍するタレントのルーシー・リューとシンガポール出身アーティストのシュビギ・ラオのコラボによる「Unhomed Belongings」などが挙げられます。初開催となった小規模アートフェアの「S.E.A. Focus」では東南アジアの近代アートにスポットが当てられ、「ARTery Pop-up by Art Outreach」ではイスラエルからロシアにかけての美術館から取り寄せたコレクションが展示されました。

また、五感を刺激する展示会の他にも、シンガポール・アート・ウィーク2019ではアート界の有力者たちによるミーティングが開催されました。ナショナル・ギャラリー・シンガポールのラッセル・ストーラー氏が議長を務めた「フリーズ・アカデミー・シリーズ」では、東南アジアにおける公立・私立博物館の役割やアートの未来について議論が行われました。

次回、2020年の開催時はぜひ「ライオン・シティ」シンガポールに足を運んで、魅力的な可能性、大胆な観点、新たなインスピレーションなどを探求してみてください。