アジア最大の航空宇宙産業および防衛産業の見本市、第8回シンガポール・エアショー(Singapore Airshow)が2022年2月15~18日に開催されました。4日間の開催期間中、39以上の国/地域からの13,000人近い来場者と約600社の参加企業が改めてつながりを持ち、ビジネス機会を模索しました。このイベントを主催したエクスペリア・イベンツ社のマネージングディレクター、レック・チェット・ラム(Leck Chet Lam)さんは「出展企業と来場者が一堂に会して対話し、さらに協力関係を築くことができて大変うれしく思います」と語りました。
世界の航空宇宙産業および防衛産業のエコシステムを率いる意思決定者のための、アジアで最も影響力のあるプラットフォームであるシンガポール・エアショーには、エアバス、ボーイング、ロッキードマーティンといった世界主要航空機メーカーのみならず、各国の政府機関や軍隊も参加しました。STエンジニアリング、中国航空工業集団など、業界をリードするアジア企業も参加し、あらゆる努力を尽くして最新のイノベーションを紹介しました。
イベント期間を通して産業の回復への楽観が感じられ、また産業のよりサステナブルな未来へ向けた進路やソリューションについての話し合いも多くの企業間で活発に行われていました。
イベントスケジュールはネットワーキング、ソートリーダーシップ、専門的能力の開発など、さまざまな機会にあふれていました。各セッションでは活発な議論が交わされ、そのうちの一つ、航空産業CEOフォーラムでは、産業内のさまざまな分野のリーダーたちがパンデミックからの立ち直り、事業の回復力、ネットワークや機材の開発などに関する展望を話し合いました。
4回目となるエアロキャンパスも開催され、人材開発に大きな焦点が当てられました。このデジタルプログラムには未来の航空産業のプロへの道を応援するSTEMワークショップやバーチャル就職フェアが含まれ、学生や求職者は航空宇宙産業の有名企業と交流し、キャリア機会を垣間見ることができました。
サステナビリティは今回のイベントの中心テーマであり、多くの業界リーダーが脱炭素化を公約しているのが見受けられました。中でも、シンガポール民間航空庁が業界関係者による国際諮問委員会のサポートを得てシンガポール・サステナブル・エアハブ・ブループリントの開発を開始したことは注目を浴びました。シンガポール航空、エアバス、ロールスロイス、サフランも、持続可能な航空燃料(SAF)の開発、生産、消費の加速を推進するグローバルSAF宣言に署名しました。
電動垂直離着陸機(eVTOL)に関連する開発も話題となりました。eVTOLは都市中心部の交通渋滞を緩和し、運輸と物流部門の炭素強度を減らすソリューションとうたわれており、200機近くの取引契約が締結されました。エアアジアは航空機リース会社アヴォロンからVX3 eVTOLを最低100機リースするという拘束力のない基本合意書(MOU)に署名し、ドイツのボロコプターは2024年までにシンガポールでエアタクシーサービスを開始するという計画を発表しました。
シンガポール・エアショー2022の成功により、シンガポールはMICEおよびビジネスにおける世界とアジアの中心点としての地位をさらに確実にするとともに、世界クラスのビジネスイベント開催地としての実績を拡大しました。
ショーの期間中、万全の健康・安全対策を敷いてイベント主催者および代表団に安心してもらうというシンガポールのコミットメントが終始うかがえました。最終的には、参加者や来場者は対面での交流をただただ喜んでいたと、ベル社の国際支援およびサービス部門ディレクター、クリス・シェーファーさんは語ります。「実際に会うことができた顧客の数に心から満足しています。他の人たちと顔を合わせられることは素晴らしいことでした」とシェーファーさんは述べました。
来場者数
来場者・出展者の居住国
航空宇宙企業トップ20社の
主要出展企業の