今でこそティオン・バルはおしゃれな街として注目されていますが、シンガポールを代表するおしゃれ通りといえば、やはりハジ・レーン。可愛いブティックや居酒屋、カフェ、レストランが集まる魅力溢れるエリアです。
カンポン・グラム
ブギスMRT駅から10分ほどのんびりと歩けば、そこはかつてのエスニックな居留地エリア。今では買い物好きの理想郷のようなスポットとして知られています。何世代もの間ずっと続いてきた老舗の商店に、インディーズ系のブティックやクラフトショップが軒を連ねて立ち並ぶカンポン・グラム。空調のきいたショッピングセンターとは一味違った、ユニークなショッピング体験が満喫できる場所です。土着の王(サルタン)の王宮があったこのエリアは、シンガポールを代表する歴史的地区。古き良き風情の多くがそのままに残されていますが、最近では新しい入居者たちによって新鮮な魅力も吹き込まれています。狭い裏路地をそぞろ歩きすれば、ショッピングモールではお目にかかれないようなユニークなアイテムの数々に出会えます。このエリアの最大のランドマークであるサルタンモスクを出発点に、狭い路地を巡る魅惑のショッピングの旅に出かけましょう。面白いものが目白押しです。
伝統文化に触れる
何世代にもわたって受け継がれてきた技を持つ職人の手によって調合された、カスタムメイドの香水をその手に。
1. ジャマル・カズラ・アロマティックス

この昔ながらの香水専門店では、繊細にブレンドされた香りを手に入れることができます。1 ジャマル・カズラ・アロマティックスはシンガポールで最も有名な香水店のひとつです。あなただけの特別な香りを調合してもらうことができます。調合済みの素晴らしい香りも多数あります。四半世紀の歴史を誇る家族経営のこの香水店では、世界中から集められた様々なアロマオイルがガラスのケースにずらりと並び、選択に迷ってしまうかもしれません。
2. シファー・アロマティックス

2 シファー・アロマティックスは、3代目オーナーのジョハリ・カズラがオープンさせた実験的な店舗です。ここでは、例えば沈香、ローズアブソリュート、アンバー、ネロリをブランドした強烈な香りの「East」など、革新性あふれる大胆な香りに出会うことができます。手作りでありながら手頃な価格と高品質が魅力のボディバーム、アロマキャンドル、ヴィンテージの香水瓶なども揃っています。
インディーズ系ブランドと有名海外ブランド
カンポン・グラムには穴場的なブティックのショップも目白押しで、趣味のよいセレクトファッションや雑貨を手に入れることができます。
3. マンデーズ・オフ

手頃な価格の北欧風のクラフトを手に入れたいなら、3 マンデーズ・オフへ。世界中から仕入れてきた雑貨やアクセサリーの幅広い品揃えが魅力です。ミニマルで、ちょっと変わったアイテムが並ぶこのコンセプトショップに足を踏み入れれば、雑貨のコレクションをさらに充実させたいという気持ちを抑えられなくなってしまうかも。カラフルなパターンをあしらった南アフリカのクッション、地元の職人がチョンサム(チャイナドレス)をヒントに手作りした花瓶、それにブックス・アクチュアリーがセレクトした地元シンガポールの本や雑誌も並びます。
4. タンジール
4 タンジールは、韓国や日本、フランス、そして地元シンガポールの最新ファッションを集めた、ファッションのセレクトショップです。趣味の良いベーシックアイテムのコレクションは、シンプルでありながら人目を惹く魅力があり、職場でも、パーティーでも、身につけた人を引き立たせます。スカートやドレスは、レースや花柄のプリント、それにキラキラと輝くラメをあしらったディテールがポイントです。大胆なプリント柄をほどこしたシンボリックなスカーフやトートバッグは、ワードローブを充実させるアイテムになります。
お気に入りのファブリックを見つける
カンポン・グラムの外れのエリアには、何世代にもわたって続く老舗のテキスタイルショップが数多くあります。レースやサテン、その他さまざまなファブリックが、ヤード単位やロール単位で購入可能。クラフト材料も幅広く揃っています。
5. モルカン・ファブリックス

5 モルカン・ファブリックスは長い歴史を誇るテキスタイルショップです。コットンやレース、サテンなどなど、どんな布地でも揃います。地元の仕立て屋たちは今でもここへ通っては、ファブリックをヤード単位やメートル単位で仕入れていきます。裁縫が趣味なら、さまざまな色とテクスチャーのファブリックからお気に入りのものを選んで、自分だけのユニークなファッションアイテムづくりにチャレンジしてみましょう。この地域ならではのユニークなテキスタイルには、無地もあればプリントをほどこしたものもあります。豊富な知識を備えたショップのスタッフに聞けば、つくりたいスタイルにぴったりの布地を提案してくれます。
伝統的な民族衣装をお土産に持ち帰りたいという人は、この店の縫い子さんに頼んで仕立ててもらうのもおすすめです。シルクやコットンに金属光沢の糸を織り込んで複雑なパターンを生み出したソンケットの生地を使った、伝統的なマレー風の服や、同じくバジュ・クロンと呼ばれる、これもマレー系の伝統衣装であるツーピースなどをつくることができます。すべての布がすでに仮縫いされており、体のサイズに合わせて仕立てるだけなので、時間もそれほどかかりません。おおまかに型取りしたファブリックを購入したら、縫い子さんのところに持っていってサイズとデザインの要望を伝えれば、自分だけの一着をつくってもらうことができます。
6. キン・スーン - ミントン・ハウス・オブ・リボンズ
棚に所狭しと並んだカラフルなリボンの中から、好みや目的に合わせて選べます。結婚式のためにかわいらしいスクラップブックをつくったり、ハロウィーンの仮装コスチュームをつくったりと、使い道はいろいろです。6 キン・スーン - ミントン・ハウス・オブ・リボンズは、ものづくりが大好きな人にとってはまさに夢のような場所。
サテンやオーガンジーのリボンから、フェイクパール、紐やロープ、撚り糸まで、さまざまな素材がここには揃っています。特にお目当てのものが決まっていなかったとしても、問題ありません。多種多様なリボンや紐が並んだ店内を見て回っているうちに、きっと自分の好みにぴったり合うものが見つかったり、いいアイディアがひらめいたりするはずですから。
手持ちの服やブライダルガウンにちょっと手を加えてカスタマイズしたいという方も、ぴったりの素材と必ず出会えます。このショップでは卸売も行っているので、安いものであれば1ドルからという手頃な値段で、ロール単位での購入も可能です。