シンガポール・カクテル・フェスティバルでカクテルを作っている、ソーバー・カンパニーのバーテンダー、新井和久

お酒好きな皆様、ご注目を!そして、乾杯しましょう。毎年恒例のシンガポール・カクテル・フェスティバル2020(Singapore Cocktail Festival、SGCF)が開催されました。世界最高のバー、バーテンダー、アルコールドリンクが、2020年、「獅子の街」シンガポールに戻ってきました。

6年目を迎えるこの人気イベントで披露されるのは、匠の技光るアルコールやカクテル作りの繊細な世界。シンガポール内外の腕利きバーテンダーが、多数のコラボレーションやミクソロジーのワークショップ、共同イベントで皆さんを迎えます。

興奮でめまいがしても、このガイドがあれば安心です。ここで、見どころをご紹介しましょう。

2度のフェスティバル、楽しさ2倍

前年のフェスティバルとは違って、2020年のSGCFは、5月と10月に開催されたまったく異なる2つのエディションで構成されました。

先行の「SGCFシティ・テイクオーバー」は5月15日~22日に開催。多種多様なドリンクプロモーションやバーツアー、ミクソロジーをテーマにした体験を、島内の人気バーで行います。

今年のエディションではバースターアワードも設立。最も有望な若いバーテンダーや、業界の期待の星に注目します。

このアワードで腕を競うバーテンダーたちが作るのは、それぞれのバーのある地区からインスピレーションを得たカクテルです。そのカクテルを、フェスティバル来場者は各バーで味わえます。

盛り上がるフェスティバル・ビレッジ
3本のリキュールボトルを操ってカクテルを作っている白人バーテンダー

マリーナベイ・サンズの隣、ベイフロント・イベント・スペースに設けられるSGCFの主要ハイライトの一つ、フェスティバル・ビレッジでは、超有名バーテンダーたちが一堂に会しました。

第2エディション「ザ・フェスティバル・ビレッジ」の開催は10月23日~25日。カクテル好きな方が味わい、愛で、遊べるイベントでした。

限定マスタークラス、トップバーテンダーのシグネチャーカクテル、数々のポップアップバー、賑やかなアクティビティに期待が集まりました。

2020年のイベントでは、「SGCFパビリオン」、「ジン・パビリオン」、「ウイスキー&ラム・パビリオン」、「オープン・マーキー」という4つの異なるパビリオンが、世界一流のバーや大人気のスピリットを使って、イメージカクテルをご紹介しました。

カクテルファンが世界中のカクテルを味わえるのが、高い評価を得ているバー50軒が集まるSGCFパビリオンです。上海の「ホープ&セサミ」、「ジ・オールド・マン・シンガポール」などの有名バーも参加。

優秀なミクソロジストたちの腕前を知りたい方は、「オープン・マーキー」へ。シンガポールの一流バー24軒がここに集まります。

また、匠の技光るスピリットこそ我が守備範囲という方なら、メーカーズマーク、ハバナクラブからシンガポール独自のブラス・ライオン・ディスティラリーまで、「ウイスキー&ラム・パビリオン」と「ジン・パビリオン」が誇るピカ一ブランドのセレクションが楽しめました。

大物バーテンダーの集まり
シンガポール・カクテル・フェスティバル来場者たち

シンガポール・カクテル・フェスティバルは、単にお酒好きや伝説的バーテンダー、カクテルのスペシャリストが集う場にとどまらず、業界の優秀な人材を称えるイベントでもあります。

イベントのハイライトの一つ、「アジアのベストバー50」授賞式では、アジア地域のトップバー、最優秀バーテンダーを表彰します。2019年には、「マンハッタン」、「ネイティブ」、「アトラス」などのシンガポール独自のバーも、注目すべき店としてこの名誉あるリストに名を連ねました。

「SGCFシティ・テイクオーバー」の記憶に残るカクテルテイスティング・ツアーに参加する計画を立てている方も、フェスティバル・ビレッジで酒豪の面々と杯を交わすつもりでいる方も、Sluggrアプリをダウンロードして利用可能なプロモーションをチェックすることをお忘れなく。