応用健康科学

概要

バイオケミカル、医療、メドテックを推進中

アジア初、

ブルームバーグ社「医療効率指数」1

10%

アジアのメドテック市場におけるシェア2

医療支出は3倍になる見込みで、

$500億

2029年までに3

24%の成長

2020年時点、バイオメディカル関連の製造業

拠点数

330

シンガポール国内のバイオメディカル企業、および60社超のバイオメディカル部門の多国籍企業

シンガポールの応用健康科学産業の軌跡は、今日におけるバイオメディカル、医療、メドテックセクターのグローバル動向を多く反映するものとなっています。シンガポールが応用健康科学産業の急速な成長と発展をサポートする上で有利な立場にあるのは、世界トップクラスの製造能力と企業優遇環境に恵まれ、バイオメディカル・医療領域のイノベーションと研究に努力を注いでいるためです。

応用健康科学向けのイベントをシンガポールで開催する理由

バイオメディカルの地域拠点

シンガポールは、長年をかけてアジアのバイオメディカル・サイエンスの拠点として評判を確立してきました。世界中の大手製薬会社の多くがシンガポールに地域拠点を設置することに引き続き魅力を感じているのは、こうした評判があるからです。比較的小規模な国であるにもかかわらず、アボット社、グラクソ・スミスクライン社、ジョンソン・エンド・ジョンソン社、ファイザー社など、世界の製薬会社の上位10社中、8社がシンガポール国内に製造工場を構えています。

  • グラクソ・スミスクライン社

    シンガポールに合計3か所の製造工場を展開しており、抗生物質、ワクチン、処方薬の有効成分を生産しています。$1億3,000万という巨額の建設費を投じた、ジュロン地区の最新プラントは、世界でも有数の先進製造施設です。完全自動化施設であるほか、新プロセスの試験も多数行い、製薬工程における変革をもたらしています。
  • アボット社

    アボット・シンガポール社は、アボット社最大級のグローバル施設となります。約900人の従業員が製品やソリューションをアジア太平洋地域に届ける業務に携わっています 2010年、アボット社はシンガポール初の栄養研究開発施設「アボット・ニュートリション・アジア太平洋研究開発センター」を開設しました。現在65人ほどの科学者とスタッフを擁しているこのセンターは、米国外では最大の研究開発施設です。

製造上の卓越性も去ることながら、医療科学の先進イノベーションに向けた取り組みがシンガポールには浸透しており、公的部門の研究助成金に$40億が充てられていることがその証左となります4。この助成金によって、医療上の新たなブレイクスルーを推進していることはもちろん、製薬企業に付加価値をもたらし、幅広く統合された研究エコシステムからの利益確保を可能にしています。

現在、海外の有名医療組織や研究団体の多くがシンガポールでの存在感を確立しています。米国癌学会、デューク大学、医療情報管理システム学会、国際病院評価機構「Joint Commission International」(JCI)などが、その例です。

メドテックの先導役

スマート国家構想という目標に沿って、シンガポールは、メドテック研究開発における地域のリーダーとして前進を続けています。現在、シンガポール国内に拠点を構える多国籍メドテック企業は、ベクトン・ディッキンソン社、GEヘルスケア社、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック社をはじめ、60社超に上り、シンガポールの革新的な研究開発エコシステム、高度なスキルを有するプロフェッショナルな労働力がその誘因となっています。

  • サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック社

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、今後の医療危機への備えを求める声が高まっていることから、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック社は、2020年、治療法とワクチンに向けた無菌施設をシンガポールに設置することを決定しました。この新規設備の特徴である生ワクチン充填用・高速無菌ラインは、シンガポールでは初となる大規模な製造能力を備えたものです。フル稼働状態で月に3,000万のワクチン用量を製造でき、300件を超える雇用を創出します。

  • GEヘルスケア社

    シンガポールのGEヘルスケア社では、画像診断部門、手術室、重患者室向けのソリューションを提供する300人超のスタッフを擁しています。2014年、GEヘルスケア社は、東南アジアで初となる製造工場をシンガポールに設置することを決めました。現在は、携帯用の医療機器の修理や、GEヘルスケア社製品・機器のユーザー向けトレーニングを行う地域のサービス拠点としてもシンガポールを活用しています。

また、シンガポールでは、メドテック業界の進歩に向け、官民協働によるエコシステムからの恩恵を受ける形で、スタートアップの成長も盛んです。シンガポールにおけるヘルステック上のエコシステムに関わる固有の投資家の数は165を超え、2019年、東南アジアにおけるヘルステック資金投資額の54%をシンガポールが占めています5。臨床医療技術の商用化やグローバル展開に至ったスタートアップの成功事例として、3Dプリントを用いた歯科用の機器ソリューション専門企業・ストラクト社や、東南アジア全域3500万のユーザーに対し、消費者健康情報を提供しているハローヘルスグループなどがあります。

メドテック関連の多国籍企業やスタートアップと並んで、地域市場での商機を求めている企業らもシンガポールに魅力を感じています。東南アジア諸国連合(ASEAN)の医療市場への入口であるというほかに、アジアのメドテック取引高・第3位という地位を誇るシンガポールは、東南アジア地域における医療産業への総投資額の54%6を占めています。

ヘルスケアの発展

人口570万人のニーズへの対応に加え、シンガポールの優れた医療システムは、さらに毎年35万人もの海外からの医療需要をシンガポール国内に誘致しています7

頻繁に発生する病気や比較的高い成人死亡率8に悩まされていた時代から、世界屈指の効率的なヘルスケアシステムを確立するまで、シンガポールは50年の歳月を経て大きな変化を遂げました。こうした成果は、医薬品や医療に対する斬新かつ全体的なアプローチによるものです。最新の医療技術や医薬品開発が身近で行われており、アクセスが容易であることが、患者へのメリットになっています。

シンガポールは、医療上の躍進を遂げるにあたり、連携が重要であることを認識しており、研究施設での発見を、実行可能な形で患者へのソリューションに速やかに変換すべく、エコシステムの構築に多大な投資を行ってきました。こうした連携に関するアプローチ事例として、医薬品分野の有望な候補に対し、商用化の実現に向けた国家的プラットフォームである実験医薬品開発センター「Experimental Drug Development Centre」や、初期段階から創薬への取り組みを学界、医療機関、政府機関で連携して行う「ターゲット・トランジション・コンソーシアム(Target Translation Consortium)」の創設があります。

今日、シンガポールの人口動態は、アジアはもちろん世界の医療ニーズや期待に対し、影響を与えています。病院の負担を減らし、老人の自立を可能にするソリューションの追求を高齢者層が後押ししており、予防医療やリハビリ医療、遠隔医療監視デバイスや補助機器、バーチャル医療サービスといった関連テクノロジーに話題がシフトしています。

バイオメディカルか、メドテックや医療かにかかわらず、有力なオピニオンリーダー、団体、企業、スタートアップ、研究組織の間で重要なパートナーシップを育むための理想的な拠点となり、さらには健康科学の将来を形づくるための理念を掲げた革新的イベントの開催に絶好の拠点となっているのは、シンガポールが健康科学の進歩に対し、注力しているからです。

インスピレーションの源

バイオメディカルや医療関連の有力なコンファレンスや展示会に対し、開催実績が豊富なシンガポールが、必要な専門知識と経験を提供してイベントをサポートいたします。

Medical Fair Asia

発足は1997年に遡り、アジア屈指の定評を誇る展示会。医療メーカー、サプライヤー、販売者、投資家などの医薬・医療産業の専門家にとっては最も信頼に値するイベントです。90を超える国々から参加者が集まり、業界のプロフェッショナルたちが最先端のイノベーションを見学し、現在と未来の業界動向を学ぶための中心となる、出会いの場です。2020年に行った初のデジタル版には、38か国から8,500人の業界関係者と345人の出展者が集まり、3,000点を超える製品が展示されました。

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ISPE Singapore Affiliate Conference & Exhibition

International Society for Pharmaceutical Engineering(ISPE、国際製薬技術協会)が主催する、シンガポールで最も評判の高い最大級の製薬・バイオマニュファクチャリング専門家向けの見本市です。アジア太平洋および同圏内外の25か国からスピーカーや参加者が集まります。

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CAREhab

医療機関、テクノロジーのイネーブラー(後援者)、ディスラプター(破壊的企業)、イノベーター、研究者、規制当局、学者が集まり、ステークホルダーとの会話を円滑に進め、患者中心のソリューションの共同開発に向けた、トップクラスの連携型ヘルスケアプラットフォームとして機能しています。

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IDEM Singapore

アジア太平洋地域を先導する歯科展示会&コンファレンス。2020年に開催されたバーチャル版には、54か国から3,615人の参加者、36か国から304人の出展者が集まりました。

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MedTech Forum

APACMedは、医療器具・機器、インビトロ検査のメーカーおよびサプライヤー、業界団体など、メドテック業界の主要なステークホルダーを代表する業界団体です。2020年には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応として、初のバーチャルフォーラムを開催し、同団体史上最も多い約1,500人の参加者が集まりました。

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World Ageing Festival

アジア太平洋地域初の高齢者ビジネス業界連合となります。同地域で最も影響力の強い高齢者ビジネスプラットフォームとして、官・民・地域社会の参加者が世界中から集結します。

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