オーチャード・ロードでのショッピングも満喫、マーライオンでの自撮りも完了、マリーナ・ベイの壮大な高層ビル群をしっかりと目に焼き付けても、もっとシンガポールを知りたくありませんか? シンガポールの離島を訪れば、他では得られないユニークな旅の体験ができます。

コニー島の合流点にある方向標識

セント・ジョンズ島

本当のネコ好きなら、猫カフェなどでは満足できないですよね。それなら、近年ネコの島として注目を集めているセント・ジョンズ島がおすすめです。ここでは、ネコたちとふれあい、素敵な時間を過ごすことができます。

セント・ジョンズ島には、豊かな歴史もあります。かつて感染病の隔離施設があったセント・ジョンズ島は、その後、薬物リハビリセンターとして利用されるようになった後、1975年に変身を遂げました。トラベラーが水泳を楽しむラグーン、ビーチ、ピクニック場、トレッキングコースなどが広がるオアシスとして活気を取り戻したのです。

アクセス:マリーナ・サウス・ピアからフェリーでセント・ジョンズ島へ(大人往復S$15、子供S$12)。


ウビン島
ウビン島の通りに沿って並ぶ素朴な屋台や寺院

シンガポールの離島の中でもおそらく最も有名なのが、このウビン島です。大自然の中で散策を楽しみたいなら、ここはまさにうってつけの場所。素朴な魅力に満ち溢れたウビン島は、シンガポール国内でも数少ないカンポン(村)が現存している土地です。

自転車にまたがって島を巡るサイクリングへ。あるいはバンに乗ってチェック・ジャワ湿地へ。全長1キロメートルのボードウォークを歩けば、イソギンチャクや、マングローブの林に生息するシオマネキ(カニの一種)など、様々な野生生物を目にすることができます。

アクセス:チャンギ・ポイント・フェリーターミナルからバムボートで10分(片道S$4)。


ラザラス・アイランド

セントーサ島イースト・コースト・パークにあるビーチに加えて、ラザラス・アイランドも、ビーチでのんびりと過ごすことができる絶好のスポットです。白い砂のビーチで、足の指をターコイズブルーの美しい海に浸しながら、のんびりとしたくつろぎの時間を。タオルや水、日焼け止めを用意していくことをお忘れなく。南国の楽園ラザラス・アイランドにコンビニはありません。

アクセス:マリーナ・サウス・ピアからフェリーでセント・ジョンズ島へ(大人往復S$18、子供S$12)。セント・ジョンズ島の桟橋から橋を渡ってラザラス・アイランドへ。


コニー・アイランド
コニー・アイランドの入り口にある看板

コニー・アイランドへのトレッキングで自然とのふれあい。素朴で緑豊かなこの聖域には、この離島と本島を結ぶ2本の橋を通ってアクセスすることができます。

島には素晴らしいサイクリングコースがあるので、ウォーキングよりもサイクリングのほうをおすすめします。広さ50ヘクタールのコニー・アイランド・パークは、シンガポール固有の動植物のすみかでもあります。バードウォッチングにも最適です。でも、オナガザルにはくれぐれもご注意を。餌やりをしてはいけません。

アクセス:ポンゴル・ポイント・パークからポンゴル・プロムナード・ネイチャーウォークを徒歩で東へ500メートル進むと、コニー・アイランドの西門があります。


クス島
クス島の静謐な中国寺院

クス島にはこの甲羅を背負った生物を中心に展開(「クス」とは、福建語で「カメ」の意味)するさまざまな伝説があります。巨大なウミガメが、遭難した2人の船乗りを助けるために自ら島に姿を変え、助けてもらった船乗りたちが後にウミガメへの感謝を伝えるために島に戻ってきた、という言い伝えが残っています。

その由来をふまえ、クス島には有名なカメのサンクチュアリもあり、この聖なる動物が数百頭生息しています。

毎年旧暦9月には、多くの人々が中国寺院であるダ・ボ・ゴン寺院にお詣りするためにクス島を訪れます。この時期、島には多くの人々が押し寄せるので、がっかりすることがないように予約をするほうがよいでしょう。

体力と脚力に自信のある人は、152段の階段を上がって島の頂上を目指してみましょう。頂上には3基の「ケラマット」(マレーの聖人たちを祀った聖廟)が建てられています。ここにお詣りすれば、富と健康と子宝に恵まれると言われています。

アクセス:クス島へのアクセスは、マリーナ・サウス・ピアからフェリーで(大人往復S$15、子供S$12)可能です。


シスターズ島

寄り添うように浮かぶ2つの島、シスターズ島については、海で溺れ死んだ2人の姉妹にまつわる伝説が様々なバージョンで語り継がれています。

ピクニックやキャンプで人気のこの島を訪れたら、どの姉妹の伝説を信じるようになったか探ってください。また、シスターズ島マリンパークには、シンガポールに生息する多様な海洋生物が数多く展示されています。

アクセス:シスターズ島へのアクセスは、週末と祝祭日にマリーナ・サウス・ピアからフェリーで(大人往復S$16、子供S$12)可能です。


サザン・アイランズの島めぐり

これらの島々1つ1つを駆け足で巡り、シンガポールの美しい海岸線を眺めてみたいなら、サザン・アイランズ・クルーズのヨットに乗船するのはいかがでしょう。

所要2時間半のこの船旅では、シスターズ島やセント・ジョンズ島などのサザンアイランズに加えて、ラッフルズ灯台、セントーサ、マリーナベイといった有名スポット付近を通ります。