都市ソリューション

概要

未来型都市

第3位

ネットワーク・レディネス・インデックス2020におけるデジタル変革パフォーマンスの世界ランキング1

$1億5000万

「Cities of Tomorrow」(CoT)研究開発プログラム投資額2

ランキング

第1位

マッキンゼー都市輸送レポート世界ランキング3

アジア初、

植物園がユネスコ世界遺産に登録4

見込み

60,000

2030年までの電気自動車充電スポット構築件数5

わずか50年ほど前、シンガポールの都市部以外のほとんどは干潟と沼地でした。大半の住民は、信頼できる水供給のない、人がひしめく荒れた開拓地に住んでいたのです。それ以来、シンガポールは全面的な変革を経験し、今では、この未来型都市の都市ガバナンスや都市計画について学びを求め、無数の都市計画者が中国、東南アジア、南米、アフリカといった国や地域から訪れ続けています。

都市ソリューション向けイベントをシンガポールで開催する理由

都市計画の受賞事例

急速な人口増加や経済成長に対処している多機能ビルを皮切りに、今日、シンガポールの新しい建物の多くは環境への影響を全体的なデザイン要素として発展を遂げてきました。シンガポール国立大学・デザイン環境学部4号棟などネットゼロを特徴とする建物もあれば、オアシア・ホテル・ダウンタウンなどのように、屋上庭園を用いた環境緑化や壁面緑化が特徴の建物もあります。

土地面積が限られているということは、外部からの食料調達に大きく頼るということにもなります。食料自給率を上げるために、シンガポールは都市型農業の開発に着手しました。活用の対象となるのは、屋上や高架下での農業、空調が整備された屋内農業、多層式養殖といった革新的なソリューションです。

人口増加に対応するために、さらに、迅速で効率的な公共交通システムも開発しなければなりませんでした。将来を見据えて、シンガポールは「ランド・トランスポート・マスタープラン2040(Land Transport Master Plan 2040)」により、すでに世界トップクラスとなっている交通システムをさらに強化していきます。2040年までに、シンガポールの通勤者は最寄り地区の中心部まで20分以内、市街地に45分以内に到着することができるようになる見込みです。この計画では、誰でも公共交通機関にアクセスできるようにするバリアフリーの行程も設定しているほか、電気自動車、自動運転者や自転車ネットワークを都市モビリティソリューションも提供します。

さらに、政府は、「Cities of Tomorrow」(CoT)研究開発プログラムに$1億5000万を充てています。このプログラムは2018年に発足し、未来型都市の建設に必要な重要研究分野の計画を立てるものです。研究分野としては、先端建設(付加製造技術、建造物向け3Dプリント)、災害に強いインフラ、持続可能性(建物や空間が人間に及ぼす影響)などがあります。

持続可能性モデル

天然資源が十分でないシンガポールは、エネルギーと水資源の管理に、革新的なソリューションを展開しなければなりませんでした。

  • よりクリーンなエネルギー

    世界でも屈指の先進都市として発展し続けているシンガポールですが、それでもなお、カーボンフットプリント削減の必要性を高く認識しています。

    現在、シンガポールの電気の95パーセントは天然ガス発電、つまり化石燃料の最もクリーンな形態によるものです。同時に、太陽光発電、二酸化炭素回収・有効利用・貯留(Carbon Capture Utilization and Storage: CCUS)、水素燃料電池といった、持続可能性のより高い発電方式の代替案の研究開発にも大きく関わっています。

    クリーンエネルギーに関する取り組みの一事例として、リゾート地であるセントーサ島を2030年までにカーボンニュートラルにするパイロットプロジェクトで確認することができます。採用予定のソリューションの中には、エネルギー消費パターンを検知・分析することができるスマートインフラも含まれています。

    こうした変化は、環境配慮に向けたオプションに対する消費者の積極的な支援と模索といったグローバルトレンドの変化と一致しています。シンガポールを訪れるすべての参加者や業界関係者も、シンガポールの世界トップクラスの公共交通機関を利用してイベントにアクセスすれば、この変化を体験できるはずです。
  • 水管理

帯水層や湖がなく、雨水を集積、貯蔵する土地が限られているため、シンガポールは水の保全と回復を最重要事項としてきました。現在、シンガポールは、統合型水資源管理モデル都市として、また新たに台頭している「グローバル・ハイドロハブ」(水資源技術の商機と専門知識の代表的中心)として世界中に認められています。

水供給ニーズを満たすために、シンガポールは、国内の集水地域(地面の3分の2)、輸入水、海水炭水化、水の再生などの複数の調達源に依存しています。

  • ケッペル・マリーナ・イースト・デザリネーション・プラント

    2021年2月、シンガポールは4機目となる海水淡水化プラントの運転を開始しました。シンガポール初の大規模デュアルモード海水淡水化プラントであり、平均気象条件に応じて海水と淡水の両方を処理することが可能です。この2つの水源施設は、長さ1.8kmのパイプラインによりプラントのデュアルフローチャンバーに直結しています。
  • ニューウォーター

    高度なメンブレン技術と紫外線殺菌を用いて水の再生を行っている、シンガポールの成功事例。それが「NEWater」です。NEWaterプラントは現在、シンガポール国内水需要の40%を供給しています。将来的には55%に増える見通しです。

国土安全保障

急速な発展により世界有数のコネクティッドシティになったことから、シンガポールでは、これまでにない国境を越えたデジタル環境への対応に向けた、最新型のデジタルセキュリティ対策が必要であると認識されています。

法執行者や緊急対応要員への支援を充実させるために、シンガポールでは国土内において、カメラとテクノロジーの使用を拡大しています。センサー、動画分析、人工知能(AI)、オートメーション、ドローンの使用などがその例で、その目的は労働力不足の緩和とコミュニティ内の安全強化です。

シンガポールでは、対テロ脅威の高まりを認知し、国内外の法執行機関、治安当局の連携を含む、複数機関によるアプローチをすでに採用しています。また、SGSecureアプリの展開を通じて、シンガポールでは、不審な活動については、当局への報告により、一般市民がテロリズムとの闘いに関わることができるようにしています。

今日のインターネット時代において、犯罪活動は、新たな形へと変化してきました。例えば、実際の強盗罪の代わりに、今、私たちは、知的財産(IP)という新たな強盗罪の脅威に直面しています。こうした脅威に対処すべく考案されたのが、「SG IP Fast Track」や「IPOS Go」といったプログラムやアプリです。これらを使用すれば、企業が特許、商標、登録意匠を簡単に保護することができるようになります。

近頃、注目を集める国土安全保障領域の更なる領域が、「パンデミックの制御」です。SARSや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)というごく最近の事例を通じて、シンガポールは、追跡システム技術や体温監視技術などを早急に展開したり、検査キットや除菌コーティング材料などの需要の高い製品を国内生産したりするために知的財産の活用等によって、優れた対応能力を発揮してきました。

実際のところ、新たな脅威の発展と展開のスピードには、受け身の態度ではなく、極めて積極的な姿勢が求められています。これこそ、国土安全保障関連の意見交換やイベントを開催することによってシンガポールが貢献できる領域です。

インスピレーションの源

都市ソリューション関連ビジネスイベントの開催実績が豊富なシンガポールが、必要な専門知識と経験を提供してイベントをサポートいたします。

CleanEnviro Summit Singapore

オピニオンリーダー、政府高官、政策担当者、規制当局、業界リーダーに向けた、グローバルな人脈づくりの場です。CESS(CleanEnviro Summit Singapore)では、成長中の都市における排水エネルギーの連鎖という観点で、環境問題に対処するために、産官のリーダーたちが実用性、再現性、拡張性に優れたソリューションを特定、開発、共有することができます。

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International Built Environment Week

持続可能性、建造環境技術、スマート設備管理、デジタル化における最新イノベーションを紹介するために特別に設けられたコンファレンスと見本市です。アジア太平洋地域で最も包括的な建造環境イベントとして、知見の共有、アイデア交換、ビジネスチャンスの模索を考えているグローバルコミュニティに対し、注目を集めています。

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Milipol Asia-Pacific

アジア太平洋地域有数の国際的な国土安全保障イベント。79か国から業界関係者7,000人、参加者300人、出展者301社以上が集まります。

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Singapore International Energy Week

アジア太平洋地域に影響を及ぼすエネルギー問題について討論できるアジア有数の場となっています。エネルギー分野の専門家、政策担当者、評論家が集まり、グローバルエネルギー分野のベストプラクティスやソリューションを共有します。

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Singapore International Transport Congress and Exhibition

世界のあらゆる都市モビリティ関連のステークホルダーが、都市モビリティの将来像を再定義する重要な場です。人脈づくり、アイデアの共有、協業を目的に世界中から訪れた都市モビリティ分野のソートリーダーの数は、過去3回で1万人超に上ります。このイベントの特徴は、参加者のみアクセスできる限定サイトへのテクニカルビジットです。

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Singapore International Water Week

今日の課題に対処するための、画期的な水ソリューションを共有・共同開発するためのグローバルな場。ディスカッションやディベート、主要な業界関係者との人脈づくり、最先端テクノロジーや成功事例の紹介、世界で最も差し迫った水問題への対処に向けた実用的な方法の特定を目的に、世界各地の官民両セクターの水関連のリーダーや専門家が集まります。

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World Cities Summit

住みやすく持続可能な都市を構想する上での課題に対処し、総合的な都市ソリューションの共有や新たなパートナーシップの構築を行う、政府リーダー、業界エキスパート限定の場です。2008年の発足以来、政府、企業、国際機関、学術界の支援を受け、250を超える都市からの参加実績がある隔年開催のイベントです。

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