選ばれる開催地

シンガポールは、インフラと交通機関網が充実しているため、この会議の開催地としての準備は十分に整っています。交通システムに膨大な投資を行ってきたシンガポールは、国の輸送システムの改善策を模索し続けています。プライスウォーターハウスクーパース社が2014年に行った第6回「Cities of Opportunity – 世界の都市力比較」では、シンガポールは交通・インフラで第1位、総合評価では調査対象30カ国中第3位にランクされました。この調査は、都市コミュニティの順調な活性化に貢献する要素に関して都市をランク付けするものです。最新インフラと高度公共交通機関を利用している都市シンガポールもまた、高度交通システムおよび研究開発(R&D)のテストベッドとして最適な都市でもあります。

さらに、2019年ITS世界会議では、「Singapore International Transport Congress and Exhibition(SITCE)」など、ほかの陸上輸送イベントも併催されます。これによって勢いに拍車がかかり、優れた都市交通拠点としてのシンガポールの評判はさらに確固たるものになっています。

強力な政府支援

この入札成功は、国際エンタープライズ(IE)シンガポール、交通省(MOT)、シンガポール政府観光局(STB)などの各政府機関と、主導機関である陸上交通庁(LTA)との一致団結した取り組みが実を結んだものです。LTAは入札プロセスに積極的に関与する一方で、ほかの機関はマーケティングやコンテンツ作成、スポンサー調達をサポートしました。入札提案書には、クルーズプログラムや小旅行などの体験要素をはじめ、説得力のあるレジャー要素も盛り込みました。このイベントで得た収益の一部は、奨学金や交換プログラムのかたちでITSコミュニティに還元されます。

「この機会に、私たちがスマート技術などの画期的な方法を用いて、陸上交通システムの変革をいかに実現してきたか、ひいては、あらゆるユーザーの移動体験をいかに改善することができたかを紹介するつもりです」と、LTAチーフのチュー・メン・レオンは述べています。

会議に関わることを通して、これら政府機関もまた、さまざまなエリアにまたがるシンガポールの交通システムを改善する方法を学べます。また、シンガポールにとっては、ITS R&Dとの強力なコミットメントを披露し、イノベーション拠点としての地位や、ITSの技術を地域の至る所に採用するリーダーとしての地位を強化するこの上ない機会でもあります。この会議は、地域交通機関およびITS事業者にとっては、海外入札やプロジェクトへのアクセスを活用するための極めて貴重なプラットフォームです。