マザー・ドウ・ベーカリーのおいしい朝ごはんで一日をスタートしましょう。ノース・ブリッジ・ロード沿いに立つこのベーカリーでは、アーモンド・クロワッサンやチョコレートケーキまで、焼きたてのパンやペストリーが楽しめます。
「オフの日は、おいしいペストリーをお目当てにマザー・ドウ・ベーカリーに立ち寄るのが楽しみのひとつなの」とサーシャは言います。「ここのサワードウ・ブレッドは最高よ!」
バーテンダーなら大体誰でもそうですが、サーシャもおいしいコーヒーが深夜まで続く仕事のエネルギー源になっています。「私はコーヒーが大好き」とサーシャは熱を込めて語ります。「クラスは素晴らしいコワーキングスペースになっていて、とても楽しい場所よ。かっこよくて、本当においしい日本のコーヒーが飲める。濃厚な抹茶ラテも最高ね」
楽しい雰囲気の中でおいしいドリンクを堪能したいというあなたには、アトラスがおすすめ。アジアのベストバー50のリストでもアジア最高のバーのひとつに選ばれているのがこのお店。『グレート・ギャツビー』の世界を彷彿とさせる内装で、洗練された雰囲気とクラシックなカクテルが人気を集めています。
「(シンガポールには)素敵なバーはたくさんあるけど、どのバーも個性的でユニークなんです」とサーシャは言います。「オペレーション・ダガーはどちらかといえば実験的で、マンハッタンはおもてなしの精神にあふれたホテルのバー。そして、アトラスは空間や内装が特徴的。だって、こんな場所、見たことある?」
「ドリンクをつくるときは、いろんな味からインスピレーションを受けてつくります。そして、味をどういうふうに組み合わせればいいかを考えるときに、学んできたテクニックが役に立つの」とサーシャは言います。
シンガポールの人々を郷愁に誘うなつかしの味を体験してみたいという人は、 ザ・ココナッツ・クラブ でのディナーがおすすめです。アン・シャン・ヒル沿いに立つこの人気レストランでは、「ナシレマ」(ココナッツミルクで炊いたライスに様々なサイドディッシュを添えた料理)や「チェンドー」(かき氷のデザート)など、地元の人々に人気の料理が楽しめます。「ザ・ココナッツ・クラブは古風で、伝統的なレストランね。ホーカーセンターで子供の頃に食べた味に近いわ」
夜のバー巡りのスタートは、チャイナタウンから。ここには、モダンと伝統が融合した魅惑的な雰囲気のバーがたくさんあります。「チャイナタウンはとてもユニーク。ここは歴史遺産地区で、歴史を守り伝えることを大切にしている場所でもありながら、常に変化をして、流行の最前線にある場所でもあるの」とサーシャは説明します。
まず訪れたいのが、エンプロイーズ・オンリー(E.O.)。 ここは、素晴らしいカクテルと、トリュフ・グリル・チーズやリブアイ・ステーキなどの豪華な西洋料理が堪能できるお店です。「E.O.の魅力はドリンクだけではないわ。料理もすごくおいしいのよ」
バー巡りの次の立ち寄り所は、サーシャがお気に入りのカクテル発祥の店。アメリカ人小説家アーネスト・ヘミングウェイの作品と人生からインスピレーションを受けたジ・オールド・マンでは、様々なオリジナルのカクテルが味わえます。店内は牧歌的なラウンジ風の内装で、サービスも最高。
「デス・イン・ジ・アフタヌーンはクラシックでありながら、とても飲みやすいカクテルなの」とサーシャは熱く語ります。「バーでは、ドリンクのおいしさだけでなく、サービスも重要。ジ・オールド・マンではそのどちらも素晴らしいの」
「ティップリングは長い歴史のあるお店ね」とサーシャは次に訪れるバーについて説明します。「訪れるたびにメニューが新しくなっているの。ドリンクが変わるだけじゃなくて、コンセプトも変わるのよ。すごくクールだと私は思う」 このお店のメニューは定期的に変わっていますが、ここのカクテルはいつでも注目の的です。これまで、様々なテーマのカクテルが生み出されてきました。パトリック・ジュースキントの小説『香水』などの本をテーマにしたカクテルや、感情を刺激することをテーマにしたカクテルなどです。
リストの最後を飾るのは、キロ・ラウンジ。夜の深い時間までパーティーを楽しみたいなら、絶対に外せないお店です。このクラブのセットリストは、木曜の夜はレゲエ、金曜の夜はEDM、といった感じで多彩そのものです。
「ここは荒々しくて大胆な雰囲気のお店で、ダンスフロアはエネルギーがいっぱい。壁の落書きが有名で、独特のエッジのきいた空気を生み出しているわね」とサーシャは言います。「シンガポールの最高の演奏が楽しめるお店でもあるの」