シンガポールは地元産のお酒の宝庫です。シンガポール独自のアレンジを加えたジンから、地元の醸造所でつくられるクラフトビールまで、「ライオンシティ」シンガポールにはお酒好きも大満足の充実のラインナップが揃っています。詳しくは以下のリストをご覧ください。

レッドドット・ブリューハウス

レッドドット・ブリューハウスのちょっとグリーンがかったビールは、正統派のビール好きにはちょっとハードルが高いかもしれませんが、ここはオリジナルのラガーやエールを数十年前からつくり続けている老舗なのです。
グリーンがかったビールは「モンスター・グリーン・ラガー」という名前で、栄養分豊富で様々な健康効果があるといわれているスピルリナが配合されています。レッドドット・ブリューハウスは、デンプシー・ヒルに最新鋭の設備を備えた醸造所を構えており、ここでは「モンスター・グリーン・ラガー」をはじめ、10種類以上のラガーやピルスナー、そして季節ごとに異なるフレーバーのビールがつくられています。
レッドドット・ブリューハウスは、1860年に建てられたタングリン・バラックにレストランも開いています。ここでは、ビールとよく合うおいしい西洋料理が楽しめます。訪問者へのアドバイス:すべてのビールを味見してみたいという方は、何回かに分けて訪れることをおすすめします。様々なバンドの生演奏もあり、ポップミュージックやトップ40の演奏が楽しめます。また、本の交換会や早飲み競争など、多彩なイベントも開催されているので、何回来ても、いつでも素敵な時間を過ごすことができます。
RedDot BrewHouse(Dempsey) 25A Dempsey Road #01-01, Singapore 247691 +65 6475 0500
月曜日~土曜日 正午~午後10時20分、日曜日 午前11時30分~午後10時
タイガー・ブリュワリー・ツアー

シンガポールのビールといえば、真っ先に名前が思い浮かぶのがタイガービール。80年以上の歴史を誇り、世界的にも有名な、シンガポールを代表するビールです。
現在ではベトナムからニュージーランドまで海外各地にも数多くの醸造所を持つタイガービールですが、やはり地元シンガポールで味わってこそ、その本当のおいしさがわかるというもの。タイガー・ブリュワリー・ツアーに参加すれば、大規模なビール醸造の過程を詳しく知ることができます。
所要1時間半のこのツアーでは、モルト(麦芽)とホップの力で、タイガービールの独特のフルーティーな味わいとすっきりした後味が生み出される過程を学ぶことができます。発酵や醸造、包装の工程まで、すべて見学することができるので、ビール職人の心の中にまで入り込んだような気分になれることでしょう。醸造所に併設されているタイガー・タバーンでは、ビールの試飲も可能です。
ツアーのご予約はこちらから。
アジア・パシフィック・ブリュワリー・シンガポール459 Jalan Ahmad Ibrahim, Singapore 639934. +65 6860 3005
土曜日・日曜日 午後1時~午後5時
ブラス・ライオン・ディスティラリー

2012年、飲食業界で長い経験を持つジェイミー・コーは、本当の意味でシンガポール産と呼べるスピリッツをつくりたいという思いから、シンガポール初となる独立した蒸留所の設立を計画します。彼女の努力はやがてブラス・ライオン・ディスティラリーとして実を結びます。ここで作られているのが、「ザ・シンガポール・ドライ・ジン」です。
このジンは、コブミカンの葉や菊の花、ポメロの皮など、地元シンガポール産のフルーツや植物を原料としています。文化のるつぼであるシンガポールという国を象徴する味わいです。
アルコール蒸留のプロセスについて詳しく知りたいという方には、45分間の蒸留所ツアーへの参加をおすすめします。蒸留所の歴史から、ジンづくりの裏表まで、様々な知識を学ぶことができるツアーです。さらに、ここでつくられている様々なジンの試飲も楽しめます。
ブラス・ライオン・ディスティラリー 40 Alexandra Terrace, Singapore 119933 +65 6954 0602
火曜日~金曜日 午後4時~午後10時30分、土曜日 午後1時~午後10時30分、日曜日 午後1時~午後7時
カンペンディアム
蜂蜜酒は、古代の歴史や北欧の神話、ギリシャ神話とも深いつながりがある、歴史と伝統に彩られたお酒です。世界中で様々な名前で呼ばれている蜂蜜酒ですが、製造工程で加えられる材料の違いによって幅広いバリエーションが存在する発酵酒です。
エキゾチックな味わいのお酒を楽しみたいという方は、シンガポール独自の進化を遂げた蜂蜜酒を是非お試しください。もともとは「レイチェル・ザ・ラビット・ミードリー」として知られていた「カンペンディアム」は、数種類の蜂蜜酒を手掛ける醸造所。オスマンサスや、レモンとジンジャーを材料にした独創的なバリエーションの蜂蜜酒がそろっています。
シンガポールらしいアイデアでアレンジされた昔ながらの蜂蜜酒を知りたい方は、ウェブサイトをぜひご覧ください。ジン、ソジュ、ウォッカ、アラックなど、そのほかにも多種多様なお酒を取り揃えています。
カムペンディアムは実店舗は展開していませんが、ネイティブやアトラスといったバーや、テンプル・セラーズなどの酒屋でお求めいただけます。
ネイティブ 52A Amoy Street, Singapore 069878 +65 8869 6520.
月曜日~木曜日 午後5時~午後10時30分、金曜日~日曜日 午後4時~午後10時30分
アトラス(パークビュー・スクエア)600 North Bridge Road, Singapore 188778. +65 6396 4466.
月曜日~金曜日 午前10時~午後10時30分、土曜日 正午~午後10時30分
Temple Cellars(UEスクエア) 81 Clemenceau Avenue #01-12, Singapore 239917 +65 6262 2191
月曜日~土曜日 正午~午後10時30分、日曜日 正午~午後7時
タングリン・ジン

シンガポールの国の花であるランなどを原材料とするタングリン・ジンは、まさにシンガポールをそのままボトルに詰め込んだようなお酒です。タングリンは、かつてはナツメグや胡椒のプランテーション農園だった場所。このブランドはその所在地の地名から名前を取っています。
このブランドを代表するジンは「タングリン・オーキッド・ジン」と名付けられています。コリアンダーシードやセイヨウネズ、デンドロビウム(ランの一種)の茎を乾燥したものなど、11種類の植物を原材料としています。デンドロビウムの茎は漢方では不老不死の薬と考えられてきました。もちろんこのジンを飲んでも不老不死になれるわけではありませんが、甘くてフローラルな香りが漂うこの飲み物の味わいがずっと長く続くことは間違いありません。
このシンガポールならではのジンは、ザ・スピッフィー・ダッパーなどのバーで楽しむことができます。新しい味を体験してみたいという方には是非おすすめです。また、ボヘミアンな雰囲気のホーランド・ビレッジの路地裏にあるザ・スタンディッシュでは、ボトル入りの製品を購入することもできます。
The Spiffy Dapper 73 Amoy Street Level 2, Singapore 069892 +65 8742 8908
月曜日~金曜日 午後5時~深夜、土曜日・日曜日 午後6時~深夜
The Standish(ホーランド・ロード・ショッピング・センター内) 211 Holland Avenue #02-33, Singapore 278967 +65 6469 8336
毎日 午前10時30分~午後8時
リトル・アイランド・ブリューイング・コー

シンガポール東部の風光明媚な公園や郊外のエリアを訪れるなら、リトル・アイランド・ブリューイング・コーは絶対に外せないスポットです。ここでは、アルチザンビールとおいしいお食事が楽しめます。
チャンギ・ビレッジののどかなエリアに位置するこの全270席のミニ醸造所兼レストランでは、ピスルナーやスタウト、サワーエールなどの自家製ビール各種が味わえます。正統派のビール好きには、ウッディなアロマとドライな後味が特徴の、「SPAシンガポール・ペールエール」がおすすめです。
おいしいビールや西洋料理のメニューに加えて、このレストランでは水曜日から日曜日まで、ライブ演奏の音楽も楽しめます。「スリー・レフト・ワン・ライト」や「ストレンジ・ルーツ」などのアコースティックのカバーバンドが、オールドスクールのロックや懐メロのヒット曲などを披露します。
Little Island Brewing Co. 6 Changi Village #01-01/02, Singapore 509907 +65 6543 9100
月曜日~金曜日 正午~午後10時30分、土曜日・日曜日 午前9時~午後10時30分