シンガポールには多くの有名人シェフ・レストランが集まり、さまざまな料理が楽しめます。最高の料理を追求する美食好きにはうってつけの場所です。お腹の準備を整えて、シンガポールの超一流レストランを巡る美食の旅に出かけましょう。忘れられない味に出会えることでしょう。

ジョエル・ロブションのプライベートルーム「ウィンター・ガーデン」

オーシャン・レストラン(Ocean Restaurant by Cat Cora)

さまざまな海洋生物を眺めながら、アメリカ人女性初の鉄人シェフがプロデュースした本格料理が楽しめます。

水族館内の水槽を眺めながら食事ができるのは、東南アジアでは「オーシャンレストラン・バイ・キャットコーラ」だけです。床から天井までの大きな窓越しにさまざまな海洋生物が泳ぐ幻想的な景色の中で、地中海料理とカリフォルニア料理を融合させたオリジナリティーあふれる幅広いメニューを楽しむことができます。

Ocean Restaurant by Cat Cora at S.E.A. Aquarium. 22 Sentosa Gateway #B1-455 & 456, Singapore 098136. +65 6577 6688.


ゼン

シェフのビョルン・フランツェンが手がける「ゼン」は、2019年に突如ミシュランの2つ星に昇格して以来、シンガポールで話題の的になっています。

ブキ・パソ・ロードにある3階建てのショップハウスにある店舗は、周辺の神秘的な雰囲気にぴったり合っています。このレストランでは、日本料理のエッセンスを取り入れたモダンで本格的な北欧料理で人々の舌を楽しませています。レストランの3フロアがすべてダイニングフロアになっており、親友の家で食事をしているような和やかな雰囲気の中で食事を楽しむことができます。メニューは定期的に変わり、アワビとフォアグラの黒トリュフ添えや、熟成させたシマアジのローストコーヒーオイル添えなど、趣向を凝らした料理が誕生しています。

ゼン 41 Bukit Pasoh Road, Singapore 089855. +65 9236 6368.


カット・バイ・ウルフギャング・パック

オーストラリア生まれのアメリカ人、レストランオーナー兼セレブリティ・シェフのウルフギャング・パック氏は、レストラン、ケータリングサービス、料理などでいつも忙しくしています。シンガポールの顔たるマリーナベイ・サンズ®にある同氏のステーキハウス「カット」は、ステーキ通を満足させる贅沢なカットと選りすぐりの肉の品揃えで知られています。

オーストラリア産アンガス牛、U.S.D.A.プライム、ニューヨークサーロインなど、豊富な種類を取り揃えています。人気は、A5等級兵庫県産神戸牛です。

同店は手作りの極上カクテルでも知られています。ウィスキーベースのトゥー・イン・ザ・ブッシュ(ハイウエストライ、パイナップル、ライムを使用)が特に有名です。

Marina Bay Sands®. 2 Bayfront Avenue #B1-71, Singapore 018972. +65 6688 8517.


ブレッド・ストリート・キッチン

ブレッド・ストリート・キッチン」を支えるアイデアマンについての紹介は不要でしょう。このカジュアルなダイニングスポットのオーナーは、レストラン経営者でシェフ、世界に名だたるTVパーソナリティも務めるゴードン・ラムゼイです。

フィッシュ&チップスやラム煮込み入りシェパーズパイといった伝統料理のほかに、タマリンドスパイスチキンウィングや、チリ、ガーリック、ごま油を使ったスパイシーなツナタルタル、揚げワンタンなど、地域性に触発された料理もあります。ボリュームがあり地元の人に人気の英国料理「ビーフウェリントン」は、ぜひ味わいたい一品です。

Marina Bay Sands®. 2 Bayfront Avenue #01-81, Singapore 018972. +65 6688 5665.


キャンドルナット

シンガポール人で初めて「ミーレガイド」(アジアの一流レストランを網羅した独立系年刊レストランガイドブック)の奨学金を獲得したシェフのマルコム・リー氏は、世界屈指の料理学校「アットサンライス・グローバルシェフ・アカデミー」で料理の腕を磨きました。

2010年にリー氏がオープンした「キャンドルナット」は、現代的なアレンジを加えたニョニャ料理が食べられるプラナカン*料理レストランです。

この洗練されたレストランでは、「サテー」(串刺し肉のグリル)のスイートソースがけ、発酵させた大豆とジンジャーソースを添えたタイの切り身のフライ、塩キャラメルと温かいチョコレートエスプーマ添えた「ブアクルア」(東南アジア原産の黒ナッツ)のアイスクリームといったハイライトメニューを特色としています。

*「プラナカン」はインドネシア/マレー語で「地元生まれ」を意味する言葉で、一般的には中国系とマレー/インドネシア系の婚姻による子孫を指します。

Como Dempsey. Block 17A Dempsey Road, Singapore 249676. +65 1800 304 2288.


レストラン・ラビリンス
細かく刻んだソフトシェルクラブがトッピングされたチリクラブ・アイスクリーム。 画像 Restaurant Labyrinth

厨房での実験や分子学ガストロノミーが大好きですって? 優秀なシェフオーナー(しかも、独学です)のハン・リ・ガン氏が経営する、受賞歴を誇る「レストラン・ラビリンス」の魅力は、シンガポールの食文化を体現する個性的なフュージョン料理です。

サンバルと錦糸卵で作った「オー・ルアク」(オイスター・オムレツ)や、カレーリーフと砂糖漬けのエビの頭をトッピングしたアイスクリームなどの斬新な料理は、まさに食の冒険です。

エスプラネード - シアターズ・オン・ザ・ベイ 8 Raffles Avenue #02-23, Singapore 039802. +65 6223 4098.


コーナー・ハウス
コーナー・ハウスのシェフ、デイビッド・ティエンによるウニのリゾット

新しいエグゼクティブシェフがかじを取る「コーナー・ハウス」は、メニューとダイニングコンセプトが大幅に刷新されます。

ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブションやいくつもの世界的有名店のキッチンで副料理長を務めてきたデイビッド・ティエンのもと、人気のこのレストランではフレンチとアジアの融合を楽しめる多彩な料理を提供しています。

おまかせ料理のそれぞれにストーリーがあり、シェフのデイビッドが育ったボルダー地方、12年住んでいるここシンガポール、シェフとしての経歴を彩ってきた過去の思い出や経験からインスピレーションを得ています。

メニューは、その時に手に入る新鮮な旬の野菜や果物によって変わります。これまでに提供された料理には、ピーナッツとフォアグラのソースを添えた安心鶏のサテー、すき焼きスタイルのスープと卵の黄身のコンフィなどのインスピレーションあふれる創作料理があります。

Corner House. 1 Cluny Road, Singapore 259569. +65 6469 1000.


オデット

2015年に、多数の受賞歴を誇る有名ファイン・ダイニングレストラン「ジャーン」を去ったフランス人シェフのジュリアン・ロワイエ氏。その目的は、ザ・ロー・アンド・ビーホールド・グループ(ザ・ホワイトラビット、オーバーイージー、ザ・ブラックスワンなどのレストランの運営会社)とともに、独自の事業を始めるためでした。

ロワイエ氏の祖母の名前にちなんだ「オデット」は、食に関する同氏の理念の表れです。ピュアな食材、最高級の旬の野菜や果物を使い、55分燻製にした有機卵(「ジャーン」でのロワイエ氏の看板料理の1つのアレンジ)や、ペッパーをまぶしたハト肉のチェリー、アーモンド、ブラックガーリック添えなど、美しい盛り付けで完璧な創作料理を作り上げています。

ナショナル・ギャラリー・シンガポール1 Saint Andrew's Road #01-04, Singapore 178957. +65 6385 0498.