普通のにぎやかな大都会とは違うシンガポールには、サステナブルな食品や農産品を提供する地元の農場や、産地直送の食材を使った料理を取り揃えたレストランが数多く存在します。
農場は観光客があまり訪れない郊外にあります。24時間絶え間なく流れるニュースや日々の喧騒から逃れて、新鮮な空気や静寂に包まれてみませんか。
舌の肥えた美食家で、近い将来シンガポールへのバケーションを計画している方は、このガイドを参考に、都会の農場、サステナブル・ダイニング、ライオンシティの郊外の旅をお楽しみください。
忘れてはならないのは、対人距離をしっかり確保することと、SGSecureまたはTraceTogetherアプリを活用すること。さらに、このガイドでご紹介するおいしい食べ物を食べているときを除き、マスクは常時着用してください。
郊外体験

クランジ・ファーマーズ・マーケット
シンガポール南西部には農場やのどかな緑地が数多くあり、センバワン温泉公園からカティブ・ボンス・パークコネクターのマングローブまで見どころが満載です。
クランジ・カントリーサイド・ファーマーズ・マーケットもこの地域にあり、活気あふれるイベントが年に4回開催され、農業に情熱を注ぐ農家たちの鮮度抜群の食材が並びます。ヘイ・デイリーズの山羊ミルクや職人の技が光るバターナイフ・フォークのジェラート、クァンファ・オーガニックファームの地元産の野菜などは特におすすめです。
移動に制限がかけられている現在、マーケットは開催されていません。今後、旅行ができるようになりましたら、マーケットのFacebookグループのカレンダーで最新情報をご確認ください。
クランジ・カントリーサイド・ファーマーズ・マーケット 240 Neo Tiew Crescent, Singapore 718898 (65) 6430 8330.

ボリウッド・ベジーズ
自然や素朴な農場生活を五感で満喫する旅をするなら、ボリウッド・ベジーズは外せません。シンガポールへの次の旅行を計画するときは、この店をバケーションの予定表に追加しましょう。
農業体験スポットを楽しんだり、サステナブルな農業の特徴を学んだり、バナナやゴーヤ、インゲンなどの農場の産品を買ったりと、さまざまなアクティビティを心行くまで楽しむことができます。この魅力あふれる農場では、地球にできる限り優しくあることを命題に活動をしており、化学肥料や農薬、成長ホルモンを一切使わずに栽培を行っています。
農場と同じ場所にある、素朴なレストランポイズン・アイビー・ビストロでは、人気料理の「ナシレマ」(ココナッツミルクで炊いたライスに、さまざまなサイドディッシュを添えた料理)をお楽しみいただけます。オーガニックで育てたエンドウマメの花で真っ青に染め上げたライスが目を引くこの地元料理は、目にもお腹にもごちそうです。
他にも、農場で育てたハーブペーストで焼いた鶏肉、「アヤム・マサ・メラ」(スパイシーなチリを入れて蒸し煮にする伝統的な鶏肉料理)や、同地で育てたバナナを使った大人気のバナナパンなど、食欲を満たしてくれるおいしい料理があります。
ボリウッド・ベジーズ 100 Neo Tiew Road, Singapore 719026 ご注文は +65 6898 5001 まで
水曜日~金曜日 午前7時~午後5時、土曜日・日曜日 午前7時~午後7時

ヘイ・デイリーズ
シンガポールへの家族旅行をお考えなら、これからご紹介する施設はきっとお子様のお気に入りになります。
シンガポール唯一のヤギ牧場「ヘイ・デイリーズ」では、800頭以上の雑種のヤギが飼育されています。農場では、さまざまなフレーバーのヤギミルクを販売しているだけでなく、解説付きのツアーや見学会を開催しており、ヤギの飼育に必要な心のこもったお世話について子供たちが理解を深めることができます。
搾乳工程を見学するなら、午前10時30分までに入場しましょう。
Hay Dairies. 3 Lim Chu Kang Lane 4, Singapore 718859 (65) 6792 0931.
月曜日・水曜日〜土曜日 午前9時〜午後4時
ファーム・トゥ・テーブル(産地直送)のレストラン

ザ・サマーハウス
魅力あふれるコロニアル様式のバンガローの中にあるザ・サマーハウス。個性が際立つこのダイニングスポットは、かつて空軍基地だった場所にあります。シンガポールの北東部に位置する素朴な施設は、少し分かりにくい場所にあります。旅行の計画をする際は、タクシーやハイヤーの利用を検討しましょう。
同店は、栽培者や生産者などの農業や「ケロン」(昔ながらの海上で漁をするためのしかけ)を支援することで、サステナブルな活動を促進し、新鮮な旬の食材をすべての料理に使うことを目指しています。「完熟トマト、もしくは地元産のマッシュルームを使ったリゾットを添えたフレッシュな鯛」は、そんな料理のひとつです。
エディブル・ガーデン・シティが監修した広大な庭園をのんびりと散歩するのもおすすめです。この都市農業のソーシャルエンタープライズは、シンガポールで「Grow our Own Food(自分の食べるものは自分で育てる)」というムーブメントの支援も行っています。
終日オーダーできる豊富なメニューは、朝食やサラダ、軽食、ピザ、パスタなど、多彩なセレクションが自慢です。「ケロン」エビとホタテのピザ、ソフトシェル・チリクラブのリングイネ、ココナッツ・ピートフラワーのショートケーキをぜひお試しください。
The Summerhouse. 3 Park Lane, Singapore 798387 (65) 8809 5840.
水曜日~金曜日 午前6時~午後10時、土曜日・日曜日 午前11時30分~午後3時、午後6時〜午後10時

オープン・ファーム・コミュニティ
デンプシー・ヒルの森の中にあるオープン・ファーム・コミュニティは、地元で調達した旬の食材のみを使用したフレッシュな洋風料理が魅力です。このレストランでは、地元と東南アジアの農業に従事するオーガニック栽培者や畜産家を結ぶ、大規模なネットワークを支援しています。
ティベリアス・バラマンディやマッシュルーム・トルテッリーニなど、ここで供される料理は、キン・ヤン・アグロテックやクールバラ・ファームのような地元の栽培者から調達した食材や同施設のエディブル・ガーデンから収穫したものを使用しています。
他には、同店の看板メニューであるビーフバーガーやガーデン・ペスト・パスタ、鳥を丸ごと使用する「カンポン」チキン(直訳では村のニワトリで、同地域の放し飼いのニワトリを指す)などの料理があります。
Open Farm Community. 130E Minden Road, Singapore 248819 (65) 6471 0306.
月曜日〜金曜日 正午〜午後2時30分、午後6時~午後9時、土曜日・日曜日 午前11時〜午後3時30分、午後6時〜午後9時

ア・ホァ・ケロン
シンガポール島の北岸と東岸に2つの養魚場を持つシンガポールのシーフード・レストラン、ア・ホァ・ケロン。「ケロン」で自ら海鮮食材を養殖する養魚場を持っているため、同店の料理に使われる食材は群を抜いた鮮度の高さを誇ります。
二つある同社のレストランの一つ、スケールドでは、自家製カレーで煮込んだムール貝や、柚子胡椒を添えたザルガイなど、シンプルなごちそうがメニューに並びます。
獲れたてのドウマンガニ、タイワンガザミ、ロブスター、エビ、ムール貝、蒸し貝など、多彩な人気メニューからお好きなものをお選びください。
スケールド・バイ・ア・ホァ・ケロン 8 Hamilton Road, Singapore 209179. (65) 9830 0117.
水曜日~日曜日 正午~午後2時30分、午後5時30分~午後10時

ア・ホァ・ケロン
シンガポール島の北岸と東岸に二つの養魚場を持つシンガポールのシーフード・レストラン、ア・ホァ・ケロン。「ケロン」(昔ながらの海上で漁をするためのしかけ)で自ら海鮮食材を養殖する養魚場を持っているため、同店の料理に使われる食材は群を抜いた鮮度の高さを誇ります。
今後、旅行ができるようになりましたら、ぜひ養魚場やレストランを訪ねてみてください。二つある同社のレストランの一つ、スケールドでは、自家製カレーで煮込んだムール貝や、柚子胡椒を添えたザルガイなど、シンプルなごちそうがメニューに並びます。
イートインが禁止されている期間は、テイクアウトやデリバリーで同店の料理をお楽しみください。獲れたてのドウマンガニ、タイワンガザミ、ロブスター、エビ、ムール貝、蒸し貝など、多彩な人気メニューからお好きなものをお選びください。
スケールド・バイ・ア・ホァ・ケロン 55 Haji Lane, Singapore 189248 ご注文は +65 8655 3074 まで 鮮度を保つため、1時間以内にお届けします 詳細は、農場のFacebookページをご確認ください。