獅子の街シンガポールを近い将来訪れるつもりのアート愛好家であれば、自分を待ち受けている忘れ得ぬ体験を垣間見たいはず。

シンガポールのギャラリーやオーケストラ、劇団の盛況なシーンをご案内するガイドを読めば、皆様のイマジネーションを広げ、旅の可能性を再考することができるはず。さらに、シンガポール島で最も高く評価されている施設を巡る旅程づくりをお手伝いします。

魅惑の演劇からオーケストラの妙なる演奏まで、シンガポールで体験できるアートを簡単にご紹介します。

シンガポール・シンフォニー・オーケストラ
ビクトリア・コンサートホールでの交響楽団による演奏

1979年の初舞台以来、シンガポール交響楽団(Singapore Symphony Orchestra、SSO)は、クラシック、コンテンポラリー両作品の見事な演奏で地元の人々や旅行者を魅了してきました。

シンガポール国立オーケストラはエスプラネード・コンサートホールを拠点にしていますが、ビクトリア・コンサートホールでも定期演奏会を行っています。

名音楽家たちの生演奏を聴くに勝るものはないとはいえ、「SSOPlayOn!」ウェブサイトで、この楽団の名手たちの演奏を堪能することができます。多岐にわたる動画、音声によるコンサートでは、モーツアルトやショスタコーヴィチなどの有名作曲家の作品を幅広く披露。

さらに、SSOが誇るYouTubeチャンネルでも、SSOのアーカイブから多彩な演奏を紹介しています。ケリー・タン、レオン・ユン・ピン、タン・チャン・ブーンなど、シンガポール出身の作曲家の作品に聴き入ってみてはいかがでしょうか。

シンガポール交響楽団 +65 6602 4200


シンガポール・チャイニーズ・オーケストラ
シンガポール・チャイニーズ・オーケストラの本拠地、シンガポール・コンファレンス・ホールの広角写真

1997年に発足したシンガポール・チャイニーズ・オーケストラは、中国音楽の豊かな伝統を守り、音楽ファンに高揚感をもたらすことに献身的に取り組んでいます。

このオーケストラの本拠地であるシンガポール・コンファレンス・ホールに入ると、哀調を帯びた「笛子」(竹の横笛)のトリルや、「胡琴」(中国のスパイクフィドル)の魅惑の調べに耳を引きつけられるはず。ワールドミュージックを愛する人なら、絶対に訪れたいスポットです。

音楽はコンサートホールで聴けばいいというわけではありません。FacebookページYouTubeチャンネルでは、シンガポール・チャイニーズ・オーケストラが遊び心を込めて名付けたシリーズ「#DabaoSCO」(「dabao」はマンダリン語で「持ち帰り」を意味)でコンサートをノーカット配信しています。

モンゴル音楽の世界に没頭するもよし、世界にその名を轟かせるバイオリニストのリュ・スーチンが登場する「ストリングス・ファンタジー・コンサート」にうっとりするのもいいでしょう。

ほかに、インスピレーションを手軽に得られる短時間の演奏「#roomformusic」や、ためになるうえハッピーな気持ちになる舞台裏シリーズ「Human Diaries」などの動画シリーズも鑑賞することができます。

シンガポール・チャイニーズ・オーケストラ +65 6557 4034


ザ・ネセサリー・ステージ

シンガポール演劇の重鎮であるアルビン・タンが率いて、大御所劇作家ハレシュ・シャルマの作品を演じている「ザ・ネセサリー・ステージ」は、シンガポール屈指の有名劇団です。

多彩な社会問題を前面に打ち出し、心に訴えて解く「Model Citizens(モデル・シチズンズ)」や「Those Who Can’t, Teach(ゾーズ・フー・キャント、ティーチ)」などを上演し、絶賛を受けています。

「モデル・シチズンズ」は、メイドと雇い主、政治家の妻の人生が絡み合う様子を見つめる作品です。「ゾーズ・フー・キャント、ティーチ」は、一見ごく普通の学校の教師と学生の向こう見ずな日々が軸になった作品です。

次回のシンガポール旅行中に、ライブパフォーマンスを観たいときは、この劇団のオンラインアーカイブをぜひチェックしてください。パフォーミングアートを愛する人々にうってつけの演劇、参加型作品、電子ブックなどがいろいろ揃っています。

低料金で丸々1か月間アクセス可能。タイトルは1週間のストリーミング期間中レンタルできます。

ザ・ネセサリー・ステージ +65 6440 8115


エスプラネード - シアターズ・オン・ザ・ベイ
エスプラネードのページの画像を使用

地元っ子たちが「ドリアン」と並び称するトゲトゲのファサードが特徴的なエスプラネード - シアターズ・オン・ザ・ベイは、パフォーミングアートのファンがよく足を運ぶ会場です。

ここのステージでは、ポストモダンバレエ『インプレッシング・ザ・ツァー』からアンドリュー・ロイド・ウェバーの『オペラ座の怪人』まで、音楽コンサート、演劇、パフォーマンスが多数上演されています。

この名ホールでの鑑賞を予定している文化ファンの皆様は、「Offstage」に用意されている名演を下見しましょう。この無制限でアクセスできるバックステージパスの長所は、スポークン・ワード・ポエトリーから、オルガンの複雑さを掘り下げる啓発的なインタビューまで、多数のバーチャル素材を利用できること。

もっとたくさんの知見を得たいときは、ひらめきを(さらには努力も)模索し、アート創造のプロセスに入り込むエスプラネードのポッドキャスト「Making A Scene」をチェックしてください。

エスプラネード - シアターズ・オン・ザ・ベイ 1 Esplanade Drive, Singapore 038981 +65 6828 8377
毎日 正午〜午後6時


シンガポール・レパートリー・シアター
シンガポール・レパートリー・シアターのパフォーマンス

ショーのプレミアをブロードウェイで行い、多数の称賛を得たシンガポール・レパートリー・シアターは、アジア屈指の劇団です。

受賞歴のある過去の上演作品には、『Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street(スウィーニー・トッド:フリート街の悪魔の理髪師)』、『Forbidden City: Portrait of an Empress(紫禁城:皇后の肖像)』などがあります。また、清王朝の中庭からアテネの中庭に演劇ファンを連れ出す「Shakespeare in the Park(シェイクスピア・イン・ザ・パーク)」は、毎年開催されるイベントです。

この劇団のオンラインポータル「Srt Digital」には、パフォーミングアートファンのためのオンライン素材が満載。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』、『ジュリアス・シーザー』、『十二夜』を巧みに朗読する独白劇をお楽しみください。毎週の「TLC Playhouse(TLCプレイハウス)」シリーズで、お子様の創造性を育むのもおすすめです。

シンガポール・レパートリー・シアター +65 6733 8166