概要
持続可能性のリビング・ラボ
2026年までに、全アジア人の半数が都市居住者になると予測しています。人口2,000万人を超える巨大都市がアジア全域に出現し、土地、エネルギー、清浄水などの限りある資源にひどく困窮することになります。
こうした顕著な変化には、政府や都市計画者が最先端の都市ソリューションを自由自在に操れる包括的なツールキットを備える必要があります。

住みやすく持続可能な都市
限りある陸地や天然資源と人口増加が相まって、シンガポールは、都市計画・発展のための集中的で長期的なアプローチをとることになりました。これに焦点を当てることで、シンガポールは世界に認められる持続可能な開発のモデルになり、同時に、世界に通用するシンガポール発の都市ソリューション提供業者も生み出したのです。シンガポールは、マーサー社「クオリティ・オブ・リビング」調査で、「世界で最も住みよい都市」に数年間常に選ばれています。エネルギー消費量、廃棄物管理、使用水量、大気環境、緑の環境全般にわたってさらに多くの持続可能性目標を2030年までに達成することを、シンガポールは目指しています。

世界の諸問題を解決
交通機関や公共住宅からエネルギー管理、水処理まで、シンガポールは世界屈指の先進都市ソリューションを開発してきました。その中には、中国やインドなどのエコ都市との開発コラボレーションも含まれています。その一例が、シンガポールで誕生した水・環境ソリューションを提供する一流企業、ハイフラックス社です。同社は現在、世界最大の海水淡水化プラントをアルジェリアで建設しています。
都市ソリューションビジネスイベント:成長の機会
ビジネスイベントの最新展望
都市ソリューションの「リビング・ラボ」であり、活力に満ちたビジネスとイノベーションのアジア拠点でもあるという立場を考えると、シンガポールは、出展者、参加者、バイヤーにとって、都市化が急速に進む地域で極めて大きなビジネスチャンスやアジアのためのアジアのソリューションを模索し、活用するには理想的な立地です。シンガポールの持続可能な開発イニシアチブは、重要な国際都市ソリューションイベントの拠点となる態勢が整っています。また、シンガポールは、「World Cities Summit」、「Singapore International Water Week」、「CleanEnviro Summit Singapore」など、政府リーダー、業界の専門家や大立者が都市化に伴う重要課題に対処するために集まるビジネスイベントの開催地となっています。ほかの「Singapore International Energy Week」、「Singapore Green Building Week」、「Singapore International Transport Congress and Exhibition」といったイベントは、エネルギー、グリーンビルディング(環境配慮型建物)、交通機関の課題の画期的なソリューションを話し合い、見いだすプラットフォームです。
機会
シンガポールが画期的な都市ソリューションに前向きに対応したことによって、膨大なビジネスイベントの機会が見いだされました。住みやすさと持続可能性という2つの目標には、さらに多くのソートリーダーのプラットフォームや市場を設けて、クリーンで再生可能なエネルギー、食糧安全保障、プレイスマネジメント、ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)、次世代を育むその他のテーマなど、ほかに類のないニッチな分野を掘り下げることが必要です。
ご存知でしたか?
- 世界の人口の半数以上が都市部に居住または勤務しており、毎年推定6,000万人のペースで増加しています1。この増加のうち3分の1超はアジア諸国で生じます。
1http://www.un.org/en/development/desa/news/population/world-urbanization-prospects-2014.html