セノタフ(戦没者記念碑)に刻まれた年

セノタフ(戦没者記念碑)は、第一次・第二次世界大戦中に没した英雄を祀る戦没者記念碑です。

コノート・ドライブ沿いにある緑豊かなエスプラネード・パーク。その真っ只中に、地元で採石した花崗岩で作られた高さ約18.3メートルの記念碑がそびえ立っています。近隣の通りの喧騒から外れた、セントラルビジネス地区にある静謐なスポットです。

青銅の銘板に刻まれているのは、海峡植民地出身の戦没者名です。

感動の献辞
セノタフ(戦没者記念碑)に刻まれた名前を見る参拝者

ぜひご覧いただきたいのが、裏面の碑文です。そこには人名は並んでいませんが、「彼らの死によって我々は生かされた」という簡素な言葉が4つの主要言語( 英語、マレー語、マンダリン語、タミル語)で刻まれています。

スワン&マクラーレンの建築家デニス・サントリー氏により設計されたこのセノタフ(戦没者記念碑)は、1920年に建てられたロンドンのホワイトホールにあるエドウィン・ラッチェンス卿の記念碑をモデルにしています。

第一次大戦を指揮したフランスの首相M・ジョルジュ・クレマンソーと司令長官D.H.リド少将の立会いの下、その当事の海峡植民地総督であったローレンス・ギルマード卿により、1920年11月15日に礎石が敷かれました。

ナショナル・モニュメント

セノタフ(戦没者記念碑)は、1922年3月31日、後にエドワード8世、そしてウィンザー公爵となったプリンス・オブ・ウェールズによって除幕されました。

2010年12月28日には、エスプラネード・パークにあるリム・ボー・セン・メモリアル、タン・キム・セン噴水という他の2つの建造物とまとめて国定記念碑の指定を受けています。