シンガポール独特の多民族文化の神髄に触れるなら、チンゲイ・パレードに勝るものはありません。きらめく山車、舞い踊る龍、竹馬乗りたちが練り歩く毎年恒例のイベントです。

旧正月の祝祭期間中に開催されますが、シンガポールの文化を織りなす中国系、マレー系、インド系、ユーラシア系の人々が一堂に会してパフォーマンスを披露します。

チンゲイ・パレードでのチアリーディング協会のパフォーマンス

賑やかな音に包まれるパレードは、邪気を払うものとして旧正月に鳴らす習慣となっていた爆竹を禁止した代わりとして、40年以上前に始まったものです。

チンゲイ・パレードでのマレー文化のパフォーマンス

「Light of Hope」をテーマに冠した2021年のチンゲイ・パレードはシンガポール初のデジタル開催となり、2021年2月20日午後8時~午後9時にテレビ、オンライン、ソーシャルメディアの各チャネルにて放映されました。観光客は49年間で初めて、どこでも好きな場所から参加することができるというわけです。

チンゲイ・パレード2019で打ち上げられる花火

2,000人を超える出演者と150の団体が、力を合わせて、これまでとは違う新たなデジタルプログラムを創り上げます。当地の獅子舞やポールダンスに新しい命を吹き込むべく、振付にはコンピューター・ジェネレイテッド・イメジャリー(CGI)効果を採用。100頭の獅子が舞うパフォーマンスには、国内に加えて遠くはサンフランシスコなど海外10か国・地域超の獅子舞一座が参加します。目指すのは、困難を一丸となって乗り越える精神の体現です。