カニもさることながらソースが決め手。甘くて辛くてちょっぴりスパイシーな大満足の美味しさです。カニの甲羅を開けるときには指がソースだらけになり、指をしゃぶらないでいることは不可能というもの。

揚げたり蒸したりした マントウと呼ばれる肉まんをソースに浸してさらにお楽しみください。トマトと唐辛子ペーストに溶き卵を入れた、とろみのある美味しいソースです。

地元の人々の大好物チリクラブは、シンガポールが誇る名物料理。カニ料理の王様とも言える逸品です。ほとんどのシーフードレストランのメニューにあり、通常、身が甘くてジューシーなドウマンガニが使われます。

カニのごちそう

この世界的に有名な料理は、1956年に屋台で生まれました。夫婦で商売をしていましたが、ある日主人が妻にいつもの蒸しガニだけじゃなくて、別の調理法を試してみるように言いました。

このマダム チャー・ヤム・ティアンはまず、カニをトマトソースで炒めましたが、チリソースを入れてパンチのある味にすることに決定。夫婦はカラン・リバー沿いでチリクラブを売り歩き、人気を博してパーム・ビーチというレストランを開きました。

その後1963年にドラゴン・フェニックスというレストランをオープンしたシェフのホイ・コック・ワー氏が、瓶入りの唐辛子とトマトソースを使ったオリジナルレシピを、サンバル、トマトペースト、溶き卵を使ってさらに酸味のある味に変え、以来、シンガポールで最も楽しまれる一品となったのです。

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